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若尾文子映画祭

20/2/27(木)

『刺青』(2/29、3/8、3/20、3/21、3/24、3/29、4/1) 角川シネマ有楽町 「若尾文子映画祭」(2/28〜4/2)で上映 令和になって初の陽春、嬉しいトピックスがふたつ舞い降りた。そのひとつは、5年ぶりの「若尾文子映画祭」で初めて4K復元版の『刺青』が上映されるということ(全41作品がラインアップされている)。ふたつ目は初めて見る写真が満載された『写真集若尾文子』が刊行されたこと。 若尾ファンにとっては、「こいつは春から縁起がいいわえ」と呟きたくなる気分だ。 160本の出演映画を持つ若尾文子を大女優に育て上げたのは、溝口健二、小津安二郎、市川崑、川島雄三、吉村公三郎、増村保造といった名匠・巨匠監督たちだ。中でも本数的、ジャンル的に他を圧しているのは増村保造で、『刺青』は増村と若尾のコンビ20作品中、もっともエロティックな作品として知られている。若尾の妖艶さがひときわ際立っている作品でもある。 その『刺青』で若尾が演じたのは質屋の娘・お艶。男と駆け落ちした純情なお艶が、女郎蜘蛛の入れ墨を彫られた瞬間から悪女に変身、男たちを喰いつくしていく、というお話。 密室の中で若尾お艶が喘ぎつつ変体する姿は、「妖しい官能の異常な世界にひきいれる谷崎文学の完全映画化!」(公開時の惹句)が誇張ではないことを証明している。 4K復刻版のスクリーン上映で、若尾の妖艶さがどのように深められているのか是非見てみたい。

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