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三浦翔平が「天外者」公開日までの決意新たに「最後までやり切ります」

ナタリー

20/11/30(月) 20:55

「天外者(てんがらもん)」完成披露試写会の様子。

「天外者(てんがらもん)」の完成披露試写会が本日11月30日に東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズで行われ、キャストの三浦翔平、西川貴教(T.M.Revolution)、森永悠希、森川葵、蓮佛美沙子、筒井真理子、監督を務めた田中光敏が登壇した。

幕末から明治初期に薩摩藩士から明治政府役人を経て実業家となり、商都・大阪の基礎を作り上げた男・五代友厚の半生を描く本作。7月18日に死去した三浦春馬が五代を演じている。客席を見回し、田中は「感無量ですね。これだけたくさんのお客さんの前で今年上映できるのは、僕にとって夢のような瞬間です」と感慨をにじませた。

三浦翔平ら男性キャストは、100年以上前の偉人を演じるにあたって苦労した点を語っていく。坂本龍馬役の三浦翔平は「どうやったら僕の色が出せるかすごく考えていたんですけど、三浦春馬くんがいたからこそできた龍馬だと思っています」とコメント。三菱財閥を築く岩崎弥太郎を演じた西川は、他作品での弥太郎像から「手段を選ばない非情な部分が描かれていますが、これだけ大きな組織を一代で築くには人間的な魅力があったんじゃないかと思います」と分析し、「愛らしさを表現できればと思いましたし、あとちょっとだけ体重を増やしました。ぽっちゃりめでした」と裏側を明かす。のちの初代内閣総理大臣・伊藤博文役の森永は「さぞかし威厳が必要なのかなと思って、さまざまな文献を探したんですが、わりと人懐っこい印象がありまして。監督とも相談して、人懐っこくてもいいんじゃないかということになったので、そこを気を付けました」と説明した。

森川ら女性キャストには、「女性から見た五代友厚の魅力は?」という質問が。遊女はる役の森川は「自分のためではなく、人や国のために率先して道を切り拓いていく姿。人のために生きるって難しいと思いますし、そういう部分が男性としても人間としても素敵でした」と語る。五代の妻・豊子を演じた蓮佛は「“背中で語る”じゃないですけど、付いて行ったら間違いなくいい未来が待ってるんだろうなと思えます。言葉なんかいらなくて、春馬くんの目を見れば、絶対大丈夫だと思わせる五代さんの姿が魅力的でした」と振り返った。母・やす役の筒井は「母から見てもとても魅力的」と述べ、三浦春馬について「本番中もものすごい集中力とテンションで天才を見ているような気分でした。春馬さんが私をやすにしてくださったようで、彼を見守るだけで母親になれたんじゃないかな、とありがたく思っています」と話す。

三浦翔平はすき焼きを食べるシーンの撮影を「ものすごく楽しくて、腹の底から笑顔になれるシーンでした」と振り返る。すると西川と森永が「普通に食べてましたもんね」「あのときわりと(肉の)量用意してくださってましたよね」と補足。三浦翔平は「肉がけっこうなくなりましたね(笑)。リハーサルのときから息が合っていて、みんなテンションが高かったです」と述べた。森永は「弥太郎さんに水をぶっかけられるシーンがあるんですけど、ふんどし一丁で現場に入ったときに、西川さんに『薄っ!』て言われて。心に刺さって筋トレを始めました……」と苦笑。当の西川は「あんなに薄い人間がいるんだと思いました。はんぺんぐらいしかないんですよ」と語り、観客を笑わせた。

最後に三浦翔平は「本当に僕ら全員、いろんな思いを抱えて今この場に立っています。やっと皆さんにお披露目できることが本当にうれしいです。ご覧になったあといろんな感情を受け取ると思いますが、どうか彼の熱量と、必死に生きた五代という役柄の熱量を目に焼き付けて帰ってください。12月11日に幕を開けるまでは、最後までやり切りますので、ご協力をお願いします」と力強く語る。田中は「主演の三浦春馬は、ここで本当に素晴らしく最高の芝居をしています。そして、ここにいるキャストの皆さんには、時代劇が初めての方もいますが、しっかりと主演を支え、『天外者』という物語を演じ切っています。そんな皆さんの素晴らしい演技も見届けてください」とコメント。最後に登壇者たちは客席に向けて深く頭を下げて、イベントを締めくくった。

「天外者」は、12月11日より東京・TOHOシネマズ 日比谷ほか全国でロードショー。

(c)2020 「五代友厚」製作員会

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