どんぐりず/PIA SONAR MUSIC FRIDAYインタビュー
縦横無尽にジャンルを駆け巡るどんぐりずの音世界に迫る
特集連載
第7回
── ふたりは幼馴染で中学くらいから一緒に活動をしているそうですが、スタートはどんな感じだったんですか。
チョモ 実家がめちゃめちゃ近くて、遊んでいたらこんな感じになりました。チャンバラごっことかそういう流れで、弾き語りごっこになったので。
── 学生時代は、バンド編成になったりもしているんですよね。
チョモ そうですね。ふたりで弾き語りをやっていたんですけど、高校生になるとバンドをやりたくなる現象があるじゃないですか。その現象に則りまして──。
森 (笑)。
チョモ 友だちのバンドマンをふたり追加して、バンドをやってました。
── バンドはどうでしたか。
森 うーん、ダルい? 集まるのがダルくて。
チョモ みんなで演奏するのは、楽しいは楽しいんですけど。ただ、向いてなかったですね、バンドは。
── 小さい頃からのグルーヴ感で、ふたりの世界ができあがっていたんでしょうね。まさにどんぐりずの音楽を聴いていて思うのは、クラスの友だち同士でわちゃわちゃしているのがそのまま音になったみたいな、遊びの延長にあるのを感じます。音楽的なところではどういうものが影響していると思いますか。
チョモ 俺は、楽器を演奏するのが好きで。極めたりとか上手っていう感じではないんですけど、いろんな楽器から音を出してみたいというタイプなんです。
森 俺はヒップホップですね。ラップが好きだから、ケンドリック・ラマーとか結構影響は受けています。
── いろんなタイプのサウンドがありますが、トラック制作はどのようにやっていくんですか。
チョモ トラック作りは、方向を定めるのは一緒にやって。俺がパソコンを持っているので細かい部分は俺が作るんですけど、どんな曲にするかとか、ある程度形ができた後にさらにどうするかは一緒に考えている感じですね。
── そのアイデア出しではどんなフレーズが飛び交っているんですか。
チョモ “夏っぽいのがいいね”とか。
森 “昼に聴きたい曲”とか“ドライブで聴きたい曲”とか、そういうテーマではじめて。
チョモ あとは、“もっとタテ(ノリ)でいこう”とか。
森 そういうニュアンスが多いです。