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IZ*ONE年長メンバー=クォン・ウンビ、宮脇咲良、カン・へウォン それぞれが体現する個性

リアルサウンド

19/9/23(月) 8:00

 9月25日に日本3rdシングル『Vampire』のリリースを控え、MVを公開したばかりのIZ*ONE。今回は12人のメンバー個人、特に年長の3人であるクォン・ウンビ、宮脇咲良、カン・へウォンに焦点を当ててみたい。

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 IZ*ONEのリーダー、クォン・ウンビは1995年生まれの最年長。中学生の時にアイドルを志し、両親を説得してダンススクールに通うようになった。その後数々の人気アイドルを輩出したソウル公演芸術高校に入学した。この時も両親から反対されたが、親戚を味方につけて説き伏せたという。当時SecretやGirl’s Dayのバックダンサーとしてステージに立った経験もある。2014年にYe-Aという8人組女性アイドルグループとして一度デビューしているが2015年に退社(Ye-Aは2016年解散)、同年現在の所属事務所であるWoolimエンターテインメントに移籍した。練習生時代は同じ事務所の先輩であるINFINITE・ドンウのソロステージや、Lovelyz・ケイが出演したボーカル対決番組『ガールスピリット』(JTBC)でバックダンサーを務めたこともある。『PRODUCE 48』では7位に選ばれ、IZ*ONEとしてデビューした。

 IZ*ONEでは主にダンスを担当。元々ダンスを最も得意とするメンバーだが、『PRODUCE 48』では課題で2度メインボーカルを務めるなどボーカル能力の比重も高い。実際、デビュー以降もチョ・ユリに次いで中盤の難しいパートを担当することが多い。アイドルが求められる全ての項目において高い平均値を持ち、レーダーチャートの形が六角形に近いため、韓国語で「つまった六角形」と呼ばれている。ただし、愛嬌は苦手なようだ。

 最年長でもあるが練習生期間が最も長く、デビュー経験もあることからIZ*ONEのリーダーに選ばれたと思われる。しかし、リーダーとしてメンバーをリードするというよりはメンバーの自主性に任せて締めるべきところは締める、というスタイルのようで、しばしば大騒ぎするメンバー達を抑えたり、年下メンバーからいじられたりする姿もみられる。可愛らしくフレッシュなイメージのメンバーが多いグループの中では大人っぽいビジュアルだが、ビジュアルとのギャップもまたファンを惹きつける要素のひとつである。

 『PRODUCE 48』で全体2位に選ばれた宮脇咲良は1998年生まれ。HKT48メンバーであり、子役として劇団四季のミュージカル『ライオン・キング』に出演した経験もある。しかし、AKBグループ所属のメンバーは基本的にグループとしてはボーカルやダンスの基礎訓練はしていなかったため(所属事務所によって自主的に受けるしかなかったが、現在は希望者はトレーニングを受けられるそう)、アイドルとしてのデビュー経験はありながらも、韓国の練習生のような基礎の練習の経験自体がなかった。元々K-POPが好きで特にRed Velvetのファンであることを公言している咲良だが、韓国のアイドル練習生のトレーニングを経験したいと思ったことも『PRODUCE 48』に参加した理由のひとつのようだ。番組の序盤では技巧の不足が目立ったが、それでも韓国内において、『PRODUCE 48』への注目度を終始リードする存在でもあった。彼女が最も賞賛されていた部分は“舞台掌握力”。練習の段階では足りない部分があったとしても、一度本番のステージに上がれば練習以上の実力を発揮でき、視聴者も耳目を自然と集めてしまう姿が話題になっていた。それはトレーニングだけで得られるものではない天性の“勘”と共に、HKT時代の様々な経験が生かされているとも言えるだろう。デビュー後は鼻に抜けるような独特の歌声が特徴だからか、楽曲の“キリングパート”(最も記憶に残りやすいサビの部分”を担当することが多い。

 宮脇咲良といえば“ゲームオタク”として自らYouTubeチャンネルを運営しているのも有名だ。コンソール系(家庭用ゲーム機などのゲーム機でプレイするゲーム)にとどまらず、日本ではよりマニアックだが韓国ではメジャーなネットゲームを嗜み、ゲーミングPCを持っている点も、特に注目されている。韓国では“クール系美女”と称されるルックスでありながら、漫画や『ラブライブ!』などのコンテンツをディープに好み、飾らない“空港ファッション”や自分の足りない姿をオープンに見せるのは、韓国の女性アイドルではまだ珍しいようだ。IZ*ONEの中でも国籍を問わず特に固いファンドムを持つ理由は、その辺りにもあるのかもしれない。

 1999年生まれのカン・へウォンは、日本では「カンちゃん」のニックネームで親しまれている。元々慶尚南道出身だが、2015年にミュージックKのオーディションに合格してソウルに上京し、ハンリム芸能芸術高等学校に転校した。しかし2カ月後、ミュージックK自体がアイドル部門を閉鎖したため、2年の空白の後にHYWYエンターテインメントに移籍した。そこでDAYDAYという女性グループに所属するもデビュー直前で白紙となり、『PRODUCE 48』開催の8カ月前に当時出来たばかりの8Dクリエイティブエンターテインメント練習生となった。事務所の移籍が多く、きちんと決まった期間にトレーニングを受けた経験がなかったため、やはり序盤は特にダンスの面で不足が目立った。しかし自ら“清純派”とアピールするビジュアルと同時に、“4次元”とも形容されるマイペースで人懐っこく、すぐに人と仲良くなれる独自のキャラクターが人気を集めていた。咲良と並ぶゲーム・アニメ好きとしても知られており、デビュー後に出演したテレビ番組『IDOL ROOM』での自己紹介コーナーで、「『進撃の巨人』、アニメの新しいシーズンが始まりますので是非見てください!」と推しアニメのPRをねじこんでいたのは印象的だった。

 グループでは主にラップパートを担当しているが、練習生時代にもラップの経験はなく、『PRODUCE 48』の課題曲で他にやる人がいなかったからという理由で初めて挑戦したのがきっかけである。韓国のアイドルではレアケースで、サバイバルやオーディション番組ならではの新しいキャリア形成スタイルと言えるだろう。

 IZ*ONEのメンバー個人を見ていくと、個人のパフォーマンス上の基礎的技能習得における韓国の練習生システムの強さと同時に、楽曲や技巧面でのある程度のハードルをクリアした後の成長や、個人の人格・ビジュアル・グループ内での立ち位置など総合的なケミストリーが「プロとしてのアイドルの人気」においては不可欠ということが理解できる。各メンバーが自分ならではの魅力を体現しているからこそ、IZ*ONEが日本と韓国の両方で支持されるのだろう。(DJ泡沫)

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