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いとうせいこう×s-kenの新企画『東京ニューソース』6月開催 町田康ら出演

CINRA.NET

19/4/10(水) 21:33

音楽イベント『東京ニューソース』が6月22日に東京・表参道のCAYで開催される。

いとうせいこうとs-kenがタッグを組んだ『東京ニューソース』。第1回となる今回は、ヒップホップ、ポエトリーリーディング、スポークンワード、文学などジャンルの壁を越えて新たな「言葉」と「音楽」の融合に挑む。

出演者は、いとうせいこう(Words)とWatusi(Ba)、會田茂一(Gt)、龍山一平(Key)、コバケン(Sax)、DUB MASTER X(Pa)による「いとうせいこう is the poet」、s-kenとスティーヴ エトウ(Per)、角田隆太(Ba)、岡愛子(Gt)、矢代恒彦(key)による「s-ken & prester john」、町田康と中村‘JIZO’敬治(Gt)ほかによる「町田康&3S」、三善出(Vo,Gt)、小林洋(Ba)、1×2_6(Vo,Key,Sampler)、堀口隆司(Dr)によるSECRET COLORSとゲスト詩人のID、GOMESS、toto(SUIKA)、向坂くじら(Anti-Trench)。DJにはWatusiとNaz ChrisによるNAZWA!、young donuts、7e、エンドウソウメイが名を連ねる。

チケットの販売は4月20日からスタート。

s-kenのコメント

新たなソースが生まれることを夢想して
“東京ソイソース2019”が3月16日終了した。
31年ぶりに熱狂の宴が幕を閉じると、去年の夏、いとうせいこうと対談した時、彼の予言に勇気づけられたとおり、冥土の土産どころか、復活どころか、未来につながるような熱き思いがますますうごめいてきた。
“つどい”“挑み”“張り合い”“まじりあい”浮上したストリート&ダンディーな“感性”と“グルーヴ”の種が、もし60年代のロンドンやキングストン、70年代のニューヨークのバワリー界隈やサウスブロンクスのように未来の東京にも芽生えたらどんなに刺激的なことか。
冥土の土産を胸に隠居し、好好爺として傍観者になることも出来るが、熱き思い断ち難く、晩年の名“画狂老人卍”の魂に感染したごとく希代のプロデューサーでもある、いとうせいこうと密談を重ねイベントを立ち上げることになった。
題して“東京ニューソース”(TokyoNewSource)、どこまで回を重ねられるかわからない
が、新世代もソイソースの盟友たちもまじりあい、新たなソースが生まれることを夢想して、いとうせいこうと自らも挑み“見立て狂い”し、こころ恍惚になりしときは、“令和”の世代に未来をたくしたい。

いとうせいこうのコメント

ソースをジャムから
「我々はみなゴーゴリの『外套』から出てきた」というのはご存知ドストエフスキーの言葉だが、自分は『東京ソイソース』から出てきたという自覚がある。当時はまだまともにラップ歌詞もなかったのではないか。しかし私はバンドの合間のDJプレイの中で、たぶんやたらに客を煽ったはずだ。
 バンドの方にはじゃがたらやミュートビートがいて、つまりずっと仰ぎ見ていた人々だったから、自分は仲間に入れてもらえてうれしかったし、そこで新たに知りあった数奇者たちと様々なトライをすることともなった。
 今回、その『東京ソイソース』の親玉であるS-kenとついに二十一世紀版のニューイベントを始めるとは、あの頃の自分なら信じないだろう。何が何だか意味がわからないに違いない。
 だが私は、その過去の自分にこれだけは言っておかねばならない。
「フックアップされた人間は、また誰かをフックアップする義務がある。それは極上の楽しみでもあるだろう。だから海のものとも山のものともわからない若者に、君はいつか賭けることになる。これがその第一歩だ」と。
 まずは『ポエトリージャム』と銘打った。このポエトリーリーディングの宴には、まだまだs-kenも私も出る。そこから徐々にバトンは渡され、次は必ず君の時代になる。

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