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『あなたの番です』ラストシーンにSNS騒然 最終回に向けて、未だ多く残された謎を探る

リアルサウンド

19/9/2(月) 11:50

 残り2話ですべての謎が解決されるのかという疑問さえ生まれるほど、終盤になっても次から次へと新たな情報が飛び交ってきた日本テレビ系列日曜ドラマ『あなたの番です-反撃編-』。9月1日に放送された第19話は、そのあまりにも衝撃的な(放送終了後にTwitterの「#あなたの番です」がこれまでにないほど騒然としていた)ラストシーンに向けて、ひとつずつ事件の真相へとつながる重要な謎が紐解かれていく展開となった。

参考:驚愕の場面写真はこちらから

 まずは警察に「人を殺しました」と自供した田宮(生瀬勝久)の部分から整理していきたい。殺した相手は沙和(西野七瀬)の元恋人の波止(水石亜飛夢)で、田宮がマンション中に仕掛けた監視カメラに暴行の様子が映し出されていたことから、正義感に駆られて注意をするつもりだったのが、結果的に殺してしまうことに。あくまでも“交換殺人ゲーム”とは関係ないと言い張る田宮だが、その表情はどこか嘘をついているようにも見える。田宮がゲームで引いた紙に書かれていたのは「波止」ではないのだろうかという推論が、じつにしっくりハマるのだ。

 というのも今回ついに、長らく口を割らなかった久住(袴田吉彦)の口から、浮田(田中要次)が殺される前に訪ねて行った「赤池美里」と小さく書かれた紙を引いた可能性の高い人物の名前が明らかになったこと。そして尾野(奈緒)が「ゲームになんか参加していない」と白紙で出したことや引いた紙を捨てたことを告白したことによって、ずっとこのドラマの謎解きに役立ってきた“表”がほぼ完成するのである。それによって田宮が「ゴミの分別ができない人」と書かれた紙を引いたことが嘘であり、沙和が「早川教授」と書いて「織田信長」を引いたのが嘘であるという仮説が立証されるということになるわけだ。

 田宮はおそらく波止を殺した時点でその名前を知らなかったのではないだろうか。しかし殺した後に新聞などで名前を知り、自分の引いた紙に書かれていた人物だと知る。まったく知らない人物であれば隠す必要もなく、翔太(田中圭)に嘘をついていた理由も自分が犯した罪を隠すというためだと辻褄が合うわけだ。そして今回のエピソードの中盤、翔太が完成させる表(早川教授の部分を波止に書き換えて)が正解であるとするならば、必然的にこのドラマの謎の大部分が片付くことになるのではないだろうか。

 床島(竹中直人)は「管理人さん」と書かれた紙を引く。これで自殺したのか、それとも木下(山田真歩)が問いただしていたように西村(和田聰宏)が殺したのかはまだハッキリしないが、それによって早苗(木村多江)が山際を、藤井(片桐仁)がタナカマサオを殺し、203号室の面々が袴田吉彦を殺し、久住が細川(野間口徹)を殺すという流れができたのは周知の通りだ。そして細川の名前を書いたのは菜奈(原田知世)だが、甲野は別の人物(おそらく内山)に殺されてしまい第1レーンが終わる。

 そして同様に田宮が波止を殺したことによって、沙和は自分の順番が来たと考えて内山に依頼して赤池夫婦を殺し、赤池美里(峯村リエ)が引いていた児嶋佳世(片岡礼子)も内山が殺すのだが(この2件については内山の告白動画の信憑性が高い)、児嶋の名前を書いたのは北川(真飛聖)で内山との接点がなく、ましてや「白紙」を引いていたことからこの第2レーンが続かなくなって終わったと仮定できる。改めて考えてみれば、名前を書かれた12人(早川教授ではなく波止と仮定して)のうち10人がしっかり殺されている。残る2人だが、石崎(三倉佳奈)が殺されていないのは尾野が紙を捨てていたからで、「吉村」も殺されていないのはそれを引いたのが石崎だから(「殺してほしい人を殺されたら~」という概念に矛盾が生じるためだ)に他ならない。そして、浮田と菜奈と神谷(浅香航大)の3人は事件の真相に気が付いたから殺されたという見立てができるのである。

 そうなれば、やはり黒幕=黒島沙和という線はかなり濃くなる。黒幕候補の一角であった桜木(筧美和子)が藤井(片桐仁)のためだと自供したことで候補から外れるが、尾野はまだ有力候補のままだ。南(田中哲司)の娘の事件に関与している可能性を高める高知出身だという事実と、解決していない“内山の動画が尾野の部屋で撮影された”説。もしかすると沙和と内山、尾野の3人が繋がっているのかもしれない。また、二階堂が尾野に協力を頼み翔太を襲ったのは、沙和を庇うためだと推理したいところだが……。いよいよ来週答えが出るのかと思うと、スッキリするようでどことなく寂しい気分さえしてくるものだ。
※記事初出時、一部に記述の誤りがありました。訂正してお詫びいたします。(2019年9月2日)
(文=久保田和馬)

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