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ベン・ウィショーが花粉を吸い込み植物に支配される 『リトル・ジョー』本編映像公開

リアルサウンド

20/7/2(木) 12:00

 7月17日公開の映画『リトル・ジョー』の本編映像が公開された。

 本作は、「幸せになる香り」を放つ新種の植物リトル・ジョーの恐怖を描く“ボタニカル・ホラー”。リトル・ジョーを開発した研究者のアリスはシングルマザーで、息子のジョーと暮らす。ワーカホリックでもある彼女は、きちんとジョーと向き合えていないことに小さな罪悪感を抱きつつ、日々研究に取り組んでいた。そんな中、ジョーへの贈り物として、彼女にとってもう一人の息子であるリトル・ジョーを一鉢自宅に持ち帰る。しかし、花の香りを嗅いだジョーが奇妙な行動をとるようになり、またリトル・ジョーの花粉を吸い込んだアリスの助手クリスもいつもとは違う様子を見せ始める。

 監督を務めたのは、ミヒャエル・ハネケの助手を務め、『ルルドの泉で』で注目された気鋭の女性監督ジェシカ・ハウスナー。本作でカンヌ国際映画祭主演女優賞に輝き、エマ・ストーン主演『101匹わんちゃん』の悪役・クルエラを主人公とした『Cruella(原題)』への出演も決定したエミリー・ビーチャムが主演を務め、アリスの助手クリスを『007』シリーズのベン・ウィショーが演じた。音楽は、海外の舞台、映画音楽で活躍した日本人作曲家、故・伊藤貞司の楽曲が使用される。

【動画】映画『リトル・ジョー』本編映像

 このたび公開されたのは、アリスの助手のクリスが、リトル・ジョーの花粉を吸い込み、植物に支配されてしまう瞬間を捉えた本編映像。

 『パフューム ある人殺しの物語』の怪しく狂気を孕んだ青年から、シリアスな場面にクスッと笑えるジョークを挟み込む『007』シリーズのQ役など様々な役を演じ分け、世界中で熱心な女性ファンが多いウィショー。彼が本作で演じたのは、上司であるアリスを尊敬し、そして想いを寄せる助手のクリス。それとなくアリスへの好意は示しているものの、なかなか次の一歩に踏み出せないクリスはある日、行方がわからなくなった同僚の愛犬・ベロを探すため温室へ向かう。誰もいない夜の温室でリトル・ジョーが発する花にしては妙に生々しい開花の音。突然、唸り声を上げて飛びついてきたベロに驚き、リトル・ジョーの花壇に倒れ込んだクリスのマスクはその衝撃で外れてしまう。慌てて花粉を振り払い温室を後にした彼からは、いつもの気弱な表情が消えていた。

 ハウスナー監督は脚本の執筆にあたり、植物遺伝学と人類遺伝学の科学者たちに取材し「植物が人間を感染させることが可能か」を質問したところ、「ウイルスには十分な柔軟性があり、植物ウイルスからヒトウイルスに突然変異する可能性がある。現実に起こる可能性は極めて低いものの、起こらないとは限らない」という回答を得て、本作のストーリーを組み立てたと語る。

(リアルサウンド編集部)

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