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中山美穂と黒木瞳が可憐な表情を見せる 『黄昏流星群』第1話で芽生えた2つ恋の行方は?

リアルサウンド

18/10/12(金) 11:50

 『黄昏流星群~人生折り返し、恋をした~』(フジテレビ系)が10月11日に初回放送を迎えた。同ドラマは、仕事一筋で銀行員という職務を勤めあげてきた瀧沢完治(佐々木蔵之介)がキャリアの壁に阻まれたあと、第二の人生として新たな恋を見つけてしまう大人のためのラブストーリーだ。

【写真】恋に落ちる中山美穂と黒木瞳

 どことなく古風な演出が目立ち、小道具にもその名残が見られる本作。キャストに名を連ねるのは、佐々木蔵之介、中山美穂、黒木瞳といった、かつてのトレンディドラマで一世を風靡した役者陣だ。彼らが織り成す大人のラブストーリーは、官能的ではなくどこか爽やかささえ感じさせる上品な物語であった。

 出世頭であった完治は、他人の過失からエリートコースを外れることになり出向を命じられる。その絶望から、逃げるように1人でスイスに乗り込みマッターホルンに来た。完治はここで目黒栞(黒木)と出会う。2人で過ごすうちに完治は、栞には心を開き全てを話すことができるという安心感から惹かれてしまうのであった。家では瀧沢真璃子(中山)が気を揉んで待っている。1つ目の恋が始まってしまった。

 一方、真璃子は娘である瀧沢美咲(石川恋)との親子の時間に夢中であったが、美咲に恋人ができたことで少し寂しさを感じる。そんな時、娘の恋人である日野春輝(藤井流星)に傷の手当をしてもらい心を揺さぶられる。2つ目の恋が始まる予感がした。第1話で描かれた恋はまだ小さく淡い想いであった。彼らの関係が燃え上がってしまったら、それぞれは社会的に苦しい思いをするのは目に見えているだろう。しかし、恋というのは一度始まってしまったら引き返すことは難しい。彼らの恋は今後どうなっていくのだろうか。

 第1話では黒木の可憐で愛くるしい姿が印象的であった。中山演じる妻の真璃子が持つ母性的な魅力と対照的であり、守ってあげたくなるような弱々しい姿だ。思わず完治がかまいたくなる気持ちが手に取るようにわかる。完治の苦しみは、近い人にこそ打ち明けられない繊細なもの。そんな事情を黙って側で聞いてくれたら、忘れられない出会いになってしまっても当然だろう。

 真璃子もまた、完治と同じように苦しみを抱え、スッキリしない日々を送っている。中山はそんな真璃子をなんとも悩ましげな表情で演じた。中山も黒木もそれぞれ年齢を重ね、女性としての表情のバリエーションが豊かであり、年齢相応の魅力で作品の期待に応えている。彼女たちの魅力は、本作をより盛り上げる大切な要素の1つであることは間違いない。そして、それぞれの役が1つの作品の中で、妻、恋人、親と、立場を変え、その表情を見せてくれることが本作の見どころだろう。彼女たちが今後どんな表情を見せてくれるのか期待が膨らむ。そして今後も爽やかな淡い想いが慎ましく描かれるのか、それぞれの燃えるような熱い想いに変化していくのか、次回以降も注目だ。

(Nana Numoto)

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