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森崎ウィン Aiming To Overseas

人との出会い もっともっと森崎ウィンを知ってもらいたい!

月2回連載

第55回

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こんにちは。森崎ウィンです。

『SHOWTIME』無事に終了しました。今振り返って思うことは、ただただ楽しかった!

ミュージカル畑でもない僕が、たくさんのミュージカルを愛するお客さんの前で歌うことに最初はものすごく緊張していたんですよ。特に今回僕が歌ったのは、全部バラード系。アップテンポのように、盛り上がっていこうぜっていう感じでお客さんを巻き込んでいけない分、余計に難しかったんだけど。ステージの真ん中に立って、最初のワンフレーズを歌い出した瞬間、よしいけるってエンジンが入って。そこからはめちゃくちゃ気持ちよく歌わせてもらいました。

(城田)優くんとも『ピピン』の『Corner Of The Sky』という曲をデュエットさせてもらって。今度は僕がこの劇場で『ピピン』をやるんだって改めて実感したりして。『ピピン』をやるときには、このシアターオーブをまた今日と同じように満員にさせたいなっていう気持ちも沸いてきましたね。そういう感覚は結構久しぶりだったので、自分でもなんか面白かったです。

見て頂いた方の反応を見ていても、ありがたいことに好評だったみたいで。僕の歌を初めて聴いたけど良かったと言ってくれている人もいて、そういう声にふれると、シンプルにうれしくなります。まだミュージカルの経験はそんなに多くないし、ミュージカル畑出身の人間じゃない僕がと思うときもあるんだけど、アーティストとして培ったものを出したら、いろんな方が受け入れてくださって。ジャンルは違えど、音楽に対するお客さんの姿勢は、ミュージカルであってもライブであってもそんなに変わらないのかなと思いました。

だから、『SHOWTIME』を終えて、僕は僕のままでいいんだと思えたことは、結構大きな変化で。以前、ミュージカルをやるには今までの歌い方じゃないところを出さないとダメと言われたことがあって、悩んだ時期もあったんですけど。ミュージカルにもいろんなカラーがあって、ポップスのミュージカルもあると知った今は、あまり尻込みしすぎず、自分の武器を活かして歌っていけたらと考えはじめています。

そして、もうひとつ大きかったのが、人との出会い。『SHOWTIME』では、これからミュージカルをやっていく上で、きっといつかどこかで出会うだろう素晴らしい演者のみなさんとご一緒できました。ミュージカルを愛する観客のみなさんに「はじめまして。森崎ウィンです」と自己紹介できたこともそうだけど、同じ演者のみなさんに「はじめまして。森崎ウィンです」と自己紹介できた公演でもあったのかなって。

優くんもそうだし、米倉(涼子)さんの存在がすごく大きくて。そんなに深くお話しできたわけではないのですが、座長としてのパワーだったり、人を惹きつける力をひしひしと感じながら過ごした日々でした。米倉さんは自分のやるべきことに一生懸命。あれだけのキャリアがあるのに変なプライドがなくて、すごく面白くて、それでいて繊細なところもあって。優くんが人を巻き込むタイプの座長なら、米倉さんは背中で見せていくタイプの座長。そんな2トップを見ながら、自分の座長としてのあり方も勉強させてもらいました。

僕は、基本的に座長ですって感じは全然出さない。みんなに無駄絡みしていくのが普段のやり方かな(笑)。『ジェイミー』でもみんなにしょっちゅう無駄絡みしています。今のところいちばん絡んでいるのは、(矢部)昌暉。お互い昔から知ってるんで落ち着くんですよね。台本を読んでて気になったところを「ここ、どう思う?」って昌暉に聞いたら、新たな発見もあったりして。なんでも話せる仲間が現場にいるのはありがたいなと思いながら稽古に臨んでいます。

まずはこの『ジェイミー』を成功させて、もっともっといろんなお客さんに森崎ウィンを知ってもらうことが今の目標のひとつ。毎日忙しいけど、楽しみながら頑張ってるよ。

森崎ウィンでした!

<撮影裏話>
今回は、スタジオに水をためての撮影。しかし、撮影が始まったのはすでに夜。ウィンくんもプールに足をつけるや「冷たい!」と体を縮こませていました。そんなハードな状況にもかかわらず、弱音ひとつ見せず、最高の表情でキメてくれたウィンくん。おかげでカッコいい写真が撮れました!

ちなみに後日感想を伺ってみたら、「寒かった!」の一言でした(笑)。ウィンくん、本当にありがとう!

★編集部より★

森崎ウィンさんファンクラブのほうでは、今週は「Diary」を更新!ウィンさんが毎日どんな日々を過ごしていたのかが読めちゃいます!

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プロフィール

森崎ウィン

1990年生まれ、ミャンマー出身。小学校4年生の時に日本へ渡る。2008年よりダンスボーカルユニット・PRIZMAX(現、解散)のメインボーカルとして活躍した。俳優としても様々な映画、ドラマ、舞台に出演し、2014年には『シェリー』で映画初主演を務める。2018年、日緬共同制作映画『My Country My Home』に出演、そのスピンオフであるドラマ版『My Dream My Life』では主演を務め、現地のテレビ局mntvで冠番組「Win`s Shooow Time!」を持ち、様々な広告に出演するなどミャンマーで大ブレイク。スティーブン・スピルバーグ監督『レディ・プレイヤー1』のオーディションでメインキャストであるダイトウ/トシロウ役に抜擢され、ハリウッドデビューを果たした。近年の映画出演作に、 『海獣の子供』『トゥレップ』『蜜蜂と遠雷』(19)、『キャッツ』(20)などがある。映画『蜜蜂と遠雷』で第43回日本アカデミー賞の新人俳優賞を受賞。またメ〜テレ制作の連続ドラマ『本気のしるし』(19)にて初の連ドラ主演を果たした。2020年は世界中で再演を重ねているミュージカルの金字塔「ウエスト・サイド・ストーリー」の日本キャスト版Season2(主演:トニー役)に出演。

撮影/鬼澤礼門、取材・文/横川良明、企画・構成/藤坂美樹、ヘアメイク/速水昭仁、スタイリング/小渕竜哉、衣装協力/シャツ¥26,400/saby(HEMT PR 03-6721-0882)、パンツ¥11,000(tk.TAKEO KIKUCHI 03-6851-4604)、ブレスレット¥60,500/SHINGO KUZUNO(Sian PR 03-6662-5525)

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