「屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ」より、主演のヨーナス・ダスラーが狂気に満ちた殺人鬼に変身する特殊メイクの行程を捉えたメイキング映像がYouTubeで解禁された。

1970年代のドイツに実在した連続殺人鬼フリッツ・ホンカの姿を描いた本作。「ソウル・キッチン」「女は二度決断する」のファティ・アキンが監督を務めた。1996年生まれ、現在23歳のダスラーは「僕たちは希望という名の列車に乗った」への出演で知られるドイツの若手俳優。Varietyによる「2019年の注目すべきヨーロッパの若手映画人10人」や、ヨーロッパの新星に与えられるヨーロピアン・シューティングスターにも選出されている注目株だ。

ダスラーがフリッツ役に抜擢されたきっかけは、アキンの妻がバイエルン映画賞の授賞式に出席したダスラーを見かけ「彼があなたのフリッツ・ホンカよ」と夫にアドバイスしたこと。20代前半の若手を40歳の殺人鬼役でキャスティングするとは思いもよらなかったというアキンだが、ゲイリー・オールドマンが特殊メイクでウィンストン・チャーチルを演じた「ウィンストン・チャーチル／ヒトラーから世界を救った男」を観て、起用に踏み切った。

アキン自ら特殊メイクアーティストに掛け合い、綿密な打ち合わせを重ね、プロジェクトは進行。折れ曲がった鼻、特徴的な斜視、極度の猫背というフリッツ像は、毎日3時間の特殊メイクを経て生々しく再現された。ダスラーの起用について、アキンは「彼の若さが、むしろフリッツ・ホンカというキャラクターの脆弱さと複雑さを繊細に表現し、作品に深みをもたらしてくれた」と語っている。

「屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ」は、2月14日より東京・ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国で順次ロードショー。

※「屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ」はR15+指定作品

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