スキャンダル
20/2/21(金)
『スキャンダル』 (C)Lions Gate Entertainment Inc.
全米最大手のニュース局のCEOによるセクハラスキャンダルを、シャーリーズ・セロン自らプロデュースを買って出て映画化した本作は、エンタメ界のもうひとりのセクハラ王ハーヴェイ・ワインスタインも彷彿させる、タイムリーな作品だ。テレビ界の舞台裏から女同士の足のすくい合い、あるいは共闘が、3大女優(セロン、ニコール・キッドマン、マーゴット・ロビー)のビリビリするような演技合戦による緊張感の中で繰り広げられる。
監督が『オースティン・パワーズ』シリーズのジェイ・ローチだけに、娯楽性もしっかりキープされているところはハリウッド映画らしい。
しかし、これを観てアメリカのテレビ業界は恐ろしいと思った次の瞬間、世界のどこでも同じようなことは起きているのだ! と、あらためて現実を意識させられるという点で、本作は恐怖映画よりもインパクトが強い。
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