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高畑充希と竹内涼真のやり取りは期待値超え! 『過保護のカホコ』SPが提示した“愛と夢”の実現

リアルサウンド

18/9/20(木) 6:00

 “史上最強の箱入り娘”こと根本加穂子(高畑充希)と麦野初(竹内涼真)による家族の愛の形を描いたドラマ『過保護のカホコ』(日本テレビ系)が、およそ1年ぶりにスペシャルドラマとして帰ってきた。

参考:高畑充希は素晴らしいコメディエンヌだ 『過保護のカホコ』SPへの期待と2018年も止まらぬ活躍

 ストーリーは、最終回より1年後。亡くなった祖母・並木初代(三田佳子)の遺言を受け、加穂子と初は祖父・福士(西岡徳馬)と共に、並木家で新婚生活を送っていた。加穂子は根本家一同と事業している“養護施設 兼 託児所 兼 学習塾”であるカホコハウスの経営が悪化。家に帰れば家事に追われ、初との愛も育めず。並木家には、多数の揉め事が勃発し、両親は離婚の危機と、これでもかというほどの問題に、加穂子が奮闘していく。

 注目は、新婚生活真っ只中の加穂子と初の関係性だ。“ピカソを超えるすっばらしい画家”にはいまだなれずアルバイト生活の初は、泉(黒木瞳)から愛想を尽かされていた。孫の顔が見たいとプレッシャーをかけられた加穂子は、両親の離婚を和解させようと、初を誘惑し子作りに持ち込もうとする。「もぉ~しょうがねえなぁ。ちょっとだけね? おいで」とツンデレモードで加穂子を抱きしめる2人のやり取りは、1年間放送を楽しみにしていたファンの期待値を軽く超えていったいったことだろう。案の定、Twitterの「#過保護のカホコ」はこのシーンの話題で持ちきりだったのだから。

 『過保護のカホコ』には、名ゼリフが多く存在したが、その一つが加穂子の「こんなの初めて」という言葉。気遣いばかりの生活に2人は別れを選択する。差し伸べてくれた泉の手も払いのけ、加穂子は1人に。そんな時に加穂子の前に現れるのが、亡くなった祖母・初代だ。「好きな人の手を離さないこと」。この教えは生前、加穂子に伝えていたが、「過保護に育てられたおかげで、後悔したこともないし、愛と夢を100%信じられるようになったのよ」というメッセージは初めてだ。

 今作のタイトルは『過保護のカホコ2018~ラブ&ドリーム~』。「愛と夢は両立できるのか?」がテーマでもある。家を出て行く初を見て、泉が「夢を追う男なんてしょせん家族より自分のほうが大切なの。愛と夢は両立しないの」と加穂子に現実を伝えるシーンがあるが、その言葉は後に初が払拭していくこととなる。初は過保護すぎる両親以上に、加穂子を愛し、幸せにすると改めて誓い、加穂子は人前でも気にせず、いつか必ず初がピカソを超えるすっばらしい画家になると高らかに宣言する。

 「みんなでこれからは絶対苦しくてもつらくても、私たち夫婦は愛と夢を忘れちゃいけないよね」。加穂子の言葉に力強い意志が宿っているのは、家族の困難を一つひとつ真摯に向き合い、解決してきたからだ。そこには、紛れもない真っ直ぐな愛と夢がある。『過保護のカホコ』は、そんな単純で、シンプルな答えと、家族の絆に気づかせてくれる作品だった。(渡辺彰浩)

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