やっぱり“俳優”と言うくらいですから。体が利くとか、声がいいとか、せりふ術に長けているとか、なにかしら優れたものがあって、それで観客を圧倒してほしい、ねじ伏せてほしいとは思います。ただ舞台に関しては、実は概ね声のメディアなんですよね。最初は姿かたち、ビジュアルから入っても、実際に俳優がしゃべり始めて「あっ、ダメだ……」と思った時の、自分の心が舞台から切り離されていく感じ。映像の俳優さんの中にも、舞台をやればいいのにって思う方もいらっしゃいますけど、そういう意味でなかなか勇気がいるだろうなと。声の聞き心地がいいこと、言葉が明瞭であること。これが舞台の場合どうしても必要になってくるので。その点、例えばV6の（森田）剛ちゃんなんかは舞台俳優としてのポテンシャルは高いなと思いますね。

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