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東京国際映画祭、メイン会場が日比谷エリアへ 矢田部吉彦に代わり市山尚三がPDに

リアルサウンド

21/3/15(月) 15:29

 10月30日から11月8日の期間で第34回の開催が発表されている東京国際映画祭。メイン会場が六本木エリアから日比谷エリアへと変更することが決定し、またプログラミング・ディレクターの矢田部吉彦が退任し、4月より市山尚三が就任することが発表された。

 2020年コロナ禍の制約下に、リアルとオンラインのハイブリッド型で開催された東京国際映画祭。2004年から六本木で開催されてきたが、2021年から日比谷・銀座地区に移転し、角川シネマ有楽町、シネスイッチ銀座、TOHOシネマズ シャンテ、ヒューマントラストシネマ有楽町、有楽町よみうりホールといった複数の劇場を使用して実施される。

 日比谷・銀座地区は、映画の街として長い伝統と地の利を有し、2020年から開催時期を合わせた東京フィルメックスと隣接することにより鑑賞の利便が増すことを狙ってとのこと。さらに、世界の映画人が集まり歓談・交流する場として2020年新たにスタートした「アジア交流ラウンジ」(国際交流基金との共催)は今年も是枝裕和監督の協力のもと日比谷での開催が検討されている。

 映画祭のプログラミングについても、部門の構成、コンペのあり方など全般にわたって再検討を行う。2004年よりプログラミングの責任者を務めた矢田部に代わり、プログラミング・ディレクターを務める市山は、黎明期の東京国際映画祭でプログラミングを担当した経験があり、その後東京フィルメックスを創設し、プロデューサー業務を手掛け、諸外国とのネットワークも豊富に有する。なお、市山は東京フィルメックスのプログラミング業務から外れ、東京国際映画祭のプログラミングに専念する形となる。

 また、映画祭の選考委員、作品の監督・キャスト・スタッフなどについての男女平等を推進している「Collectif 50/50」による、応募作品の監督などの男女比の統計調査、選考委員の男女比の公表、映画祭の実行役員の男女比の公表などを明文化した誓約書に、東京国際映画祭も3月8日の国際女性デーに合わせ署名を行った。誓約書には既に、カンヌ、べルリン、ヴェネチアを初め世界の156の映画祭が署名しており、アジアの映画祭としては東京国際映画祭が初めての署名となる。

 さらに、第30回からフェステイバル・デイレクターを務めてきた久松猛朗が3月末をもって退任を発表。引き続き安藤裕康チェアマンの下で業務運営は継続していくとのこと。

コメント

安藤裕康(チェアマン)

コロナ禍の困難を乗り越えて、内外の映画人と観客の皆様が東京に集い、今年の映画祭を祝うことができるよう祈っています。我々もそのための努力を精一杯続けます。

市山尚三(プログラミング・ディレクター)

昨年の東京国際映画祭はコロナ禍の様々な制限のもとでも意義ある映画祭は開催できることを証明しました。そして今、東京国際映画祭は大きな変革を迎えようとしています。私のこれまでの経験や知識を駆使し、その変革に寄与できればと思います。

■開催概要
「第34回東京国際映画祭」
開催期間:2021年10月30日(土)~11月8日(月)
公式サイト:www.tiff-jp.net
(c)2021 TIFF

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