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オランジュリー美術館コレクション ルノワールとパリに恋した12人の画家たち

19/10/11(金)

画商ポール・ギヨームとドメニカと呼ばれた彼の妻、そしてドメニカの2番目の夫である実業家ジャン・ヴァルテルによる、オランジュリー美術館コレクションの核を形成する作品群を展示。ポールは自動車修理工場に勤めながらアフリカ彫刻の販売していたことを機に画商に転身。アフリカ彫刻だけでなくドラン、ピカソ、マティス、モディリアーニ、マリー・ローランサンなど同時代の画家たちの紹介にも務めた。彼の死後、ドメニカはアフリカ彫刻などを手放し、代わりにルノワールやセザンヌなど優れた印象派のコレクションを築きあげる。今回の展示でもルノワールとドランの充実度が眼を引く。ところが……ポールの早世、ジャン・ヴァルテルの不審な交通事故死、そして遺産相続の条件として得た養子の息子の殺害未遂事件等々、ドメニカの周囲には不穏な空気が漂う。1959年にフランス政府に144点の作品を譲渡する契約を交わしているが、当時の情報相で後の文科相アンドレ・マルローとの司法取引だったのではと噂されているとか。ドランが描くキリッとしたドメニカ像と、ローランサン描くロマンティックな表情のドメニカ像、どちらがあなたの好みだろうか……。真実は闇の中のままなのだが。

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