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なにわ男子から嵐まで……ジャニーズ、異例のYouTubeライブ配信で世界に届けたエンタメの力

リアルサウンド

20/4/2(木) 10:00

 ジャニーズ事務所の所属アイドルによるYouTubeでのライブ配信『Johnny’s World Happy LIVE with YOU』が3月29日から31日、4月1日と、計4日間に渡って行われた。当初は3日間の予定だったライブ配信も「調整中」として予告、翌1日も総集編を交えながら豪華アーティストが出演。ライブ中は常時約30万人前後のアクセスがあるなど、大きな注目を集めた。

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■ジャニーズJr.から嵐までジャニーズファミリーが集結

 3月29日16時、映像がカウントダウンに切り替わり、横浜アリーナの客席にはペンライトを思わせるブルーの電飾が張り巡らされ、まるで客席にいるかのような演出。そこへ登場したのが白のスーツ姿のSexy Zone。中島健人が「YouTubeをご覧のみなさん、そして世界中のみなさん、僕らジャニーズが、Sexy Zoneが、みなさんを笑顔にします!」とライブがスタート。続く、HiHi Jetsは冒頭で、高橋優斗が「僕たちの名前呼んでくださいー!」とライブさながらの煽りをみせ、気持ちを掻き立てられる「HiHi Jet」を披露。次いで出演したSixTONESは、ラストに「Laugh In the LIFE」を。「ほらみんなこっちおいで」と手招きした松村北斗。ジェシーも「負けるなよ!」と勇気づけた。

 20時台は関西勢が登場。なにわ男子、ジャニーズWEST、関ジャニ∞と、特にジャニーズWESTの替え歌はユーモアにあふれる彼ららしい一幕。改めて関西ジャニーズ勢のライブを一挙に観ることがなかったので貴重な配信となった。特に関ジャニ∞はYouTube初登場で、YouTuberになれた!? とソワソワしていた横山裕が印象的だ。タイムラインのスクロールはハイスピードで更新され、ライブ配信視聴者数は約30万人が視聴していた。

 3月30日16時台にKis-My-Ft2、山下智久はTravis Japanをバックダンサーに迎えて「抱いてセニョリータ」などを披露。また山下の曲ふりでTravis Japanがオリジナル曲をパフォーマンスした。ちなみに密着映像では山下に「一緒に写真撮ってください」とお願いするTravis Japanの姿。憧れの先輩とのコラボステージが誕生した。

 20時台はKing & Prince、A.B.C-Z、KAT-TUNが出演。King & Princeは音楽番組とは少し違うテンションの高さで盛り上げていたのが印象的だ。岸優太は「さっきから終始、笑顔爆発ですよ」と弾け、平野紫耀も「こういう時だからこそ前を向いてがんばっていきたい」と笑顔をみせた。そして、ここまで“手洗い動画”への出演のみで心配していた人も多かったことだろう、A.B.C-Zもパフォーマンスを披露。新曲「チートタイム」で、今日だけでないこの先の楽しみももたらしてくれた。

 KAT-TUNは、事前にSNSでファンから“治安の悪さ”を(褒め言葉)懸念されていたが、炎にスモーク、カメラアングルと、何時なんときも一切の妥協ナシのこだわりを盛り込んだ演出。ガチ恋口上ソングと呼ばれる「We are KAT-TUN」の歌詞の一部を手洗い、うがいに変更。背面のスクリーンにも「うがい、うがい、うがい……」と一面に表示し、強く訴えた。

 3日目となる3月31日は、冒頭でSMAPの「世界に一つだけの花」のメロディを流しメッセージを配信。集まれるタレントのスケジュールを調整し、「発信することで今のジャニーズファミリーの世界中の皆様 日本中の皆様 そしていつも応援してくださっているファンのみなさまに笑顔と元気が届けられるように今回特別なステージを作りました」と伝えた。今回、出演が叶わなかったグループについても「様々な形のメッセージで『Happy』を届けたい」とした。そして、4月1日のラストを飾ったのが嵐。「season」など季節感ある選曲で、ライブ配信の締めくくりにふさわしく、みんなを包み込むようなステージで幕を閉じた。

 どのグループにも共通するが、とても無観客とは思えない臨場感たっぷりのステージで、ジャニーズのパフォーマンス力、エンターテイナーとしての心意気を感じた。

■手洗い、手作りマスク……感染予防呼びかけもジャニーズワールド全開

 ライブの合間に放送されたのが、先にも軽くふれた手洗いダンス動画「Wash Your Hands」。感染症対策の一つとして厚生労働省のHPで公開されている手洗いの手順をほぼ踏まえており、リズムにのって、アイドルたちと一緒に振り付けを覚えれば、念入りな手洗いが完了する。振り付けは屋良朝幸が担当。

 A.B.C-Zからはじまり、回を追うごとに出演アーティストが登場。体操のお兄さん風のA.B.C-Zの塚田僚一、イカつい風貌とのギャップがたまらなかったのがKAT-TUNの上田竜也。総集編をみると、Hey! Say! JUMPの中島裕翔ら「2列目のメンバー前に出てきがち説」も立証された。思いがけないタイミングで童心に返ったアイドルの姿がみられる動画だった。耳馴染みのよい楽曲と手順をわかりやすく織り交ぜ、楽しく誘導してくれる世界観は、さすがジャニーズクオリティ。石けんで手を洗うことは実行していたものの、ここまで念入りに洗っていなかったとハッとさせられた。

 また、手作りマスクのコーナーでは、メンバーカラーをデコレーションしたA.B.C-Z・五関晃一、アップリケをつけたキュートすぎる山下智久、作る前から楽しくなった関ジャニ∞と、こちらも個性溢れるコーナーとなった。

 計4日間に渡るライブ配信。これが全て無料公開とは信じられないほどの豪華ラインナップだった。さらに、各日のパフォーマンスの模様がYouTubeにアーカイブとして残されている(4月1日時点)。初日分の470万回再生を筆頭に脅威的なスピードで各動画が再生されており、この配信の注目度の高さがうかがえる。コメント欄には外国語での書き込みも目立ち、彼らが日本国内はもちろん世界へ放ったエンターテインメントのパワーは確実に届きつつあるようだ。

 公演が相次いで休止になるなど混乱をきたしていたであろう最中でも、状況を鑑みて自分たちにできることはないかと立ち上がり、元気に顔を揃えてくれたアーティスト。それを支えてくれたスタッフに改めて感謝したい。こうした取り組みや心意気に触れるたびに、ジャニーズを応援していることが誇らしくなるのだ。(柚月裕実)

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