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JO1の“黒王子”鶴房汐恩、成長を続けるパワフルなパフォーマンス 人間味溢れる姿が応援したくなる理由に

リアルサウンド

20/3/26(木) 6:00

 3月24日放送の『スッキリ』(日本テレビ系)に出演し、「無限大(INFINITY)」の生パフォーマンスを披露したJO1。MCの加藤浩次やDJ KOOの盛り上げもあり、Twitterではトレンド入りするほど話題になっていた。ハプニングが起こっても最後までパフォーマンスをやりきる11人はプロフェッショナルそのもので、少し前まで一般人だったとは思えない。さらに、4月13日放送の『HEY! HEY! NEO!』(フジテレビ系)への出演も決定しており、早くも人気アーティストの仲間入りを果たしそうな勢いだ。人気番組へ次々と出演していくJO1。そんな彼らを応援する意味でも、これまで豆原一成、川西拓実、金城碧海、河野純喜、白岩瑠姫、川尻蓮、大平祥生、佐藤景瑚、木全翔也と、メンバー一人ひとりに注目してきた。今回はやんちゃなイメージとときめきポイントを併せ持つ、“黒王子”こと鶴房汐恩に注目したい。

(関連:JO1「無限大(INFINITY)」は、なぜ“J-POP”と一線を画す仕上がりに? クリティカルな声の扱いから紐解く

 鶴房は滋賀県出身、2000年12月11日生まれの19歳。『PRODUCE 101 JAPAN』(GYAO!/TBS系)最終回の日が誕生日という「持っている男」であり、同番組参加前は韓国の事務所で練習生だったという過去もある。そんな鶴房は、第1話の初登場時から「1位狙っていくんで、皆さんライバルとしてお願いします」と好戦的に宣言。宣言通り暫定1位の席に座ってのスタートとなった。その後のレベル分けテストでは、1人で東方神起「Why?(Keep Your Head Down)」を披露したが、急に一人で挑む事態になってしまったこともあり、トレーナーから「態度が良くない」と指摘されてC評価となった。しかし、もともと「パワーもあるし、見せることを分かっている」と評価されていたこともあり、再評価ではすぐにA評価へ。その後は持ち前のパワフルなダンスとがむしゃらさ、そしてラップもこなしつつ、ポジションバトル、グループバトル、コンセプトバトルと順調に結果を出してきた。国民プロデューサーからの人気も安定しており、一度も順位を落とすことなく最終回を迎え、5位でデビューを掴んだメンバーだ。

 韓国での練習生歴がある鶴房のダンスは、初めからかなり安定していたように思う。例えばメンバーの木全翔也や大平祥生のダンスがテクニックタイプとすると、鶴房はパワー型。身長178cmと大柄だが筋肉もしっかりしており、体幹もあってキメの部分でしっかり止まっている。実際、早い段階で行なわれたポジションバトルのBTS「DNA」でもセンターを務めている。歌に関してもレベル分けテストで菅井秀憲ボーカルトレーナーに評価されていたように、低く響くような声はステージ映えするタイプだ。こういった基礎スキルに加え、鶴房は表現力がかなり伸びたメンバーではないだろうか。そして、その成長スピードは目を見張るものがある。ぜひ、デビュー評価曲「YOUNG」やコンセプトバトル曲「DOMINO」と、初お披露目曲「ツカメ ~It’s Coming~」やレベル分けテストのパフォーマンスを見比べてみてほしい。表情の作り方やカメラへのアピール力が急激に上がっていることが分かるだろう。JO1でのパフォーマンスでは、身長の関係なのか鶴房は後列にいることが多い。しかし、この表現力で見る人の視線を確実にキャッチしているのではないだろうか。

 そして、さらに味わい深いのが彼の性格。“永遠の反抗期”というキャッチコピーからも分かる通り、初期のクールな印象から生意気な性格を連想してしまうが、実は全く異なる。例えば、1分PRで突如謎の宇宙人着ぐるみで登場した彼に、衝撃を受けた人は少なくないだろう。このインパクトたるや、強烈と言わずしてなんと言おうか。しかも、話している内容はいたって誠実なもの。メンバーたちから「ストイック」と言われているが、ここでも鶴房の真面目さが伝わってくる。

 そもそも、彼がクールに見えてしまうのは気持ちが良いほどストレートだからだろう。今でも“素”を売りにしている鶴房は、変に取り繕わずがむしゃらに努力をしてきた。だからこそ、19歳の等身大の“青さ”や感情がそのまま出ることもあるはずだ。番組内でも、仲間が脱落するたびに人目をはばからず涙を流す姿を幾度となく見た。この飾らなさが人気の理由の一つでもある。

 誰しも自分を偽りたくないと思いつつも、少しでもよく見えるように取り繕ってしまうものだ。しかし彼はそんなことは関係ないと言わんばかりに、ありのままの自分を出し、愛されている。グングンと成長していく姿、お笑いキャラでありつつも根は優しく真面目というギャップ、パワフルなパフォーマンス、自然体……。人間味溢れる魅力を多く持つ鶴房だからこそ応援したくなるし、彼が笑うとつられてこちらも笑顔になってしまうのかもしれない。(高橋梓)

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