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ジェイソン・ライトマンが語る選挙映画「フロントランナー」の舞台裏

ナタリー

19/1/4(金) 21:07

「フロントランナー」

ヒュー・ジャックマンが主演を務める「フロントランナー」より、監督のジェイソン・ライトマンによるコメントが到着。あわせて場面写真が公開された。

1988年の米国大統領選挙にて史上最年少ながら最有力候補(フロントランナー)になったものの、ある報道によって失脚してしまった実在の政治家ゲイリー・ハートの姿を描いた本作。製作総指揮と脚本も担ったマット・バイによる「All the Truth Is Out: The Week Politics Went Tabloid」を原作に、「マイレージ、マイライフ」「タリーと私の秘密の時間」などで知られるライトマンが、初めて実在の人物を題材にして映画を撮り上げた。

「観客を実際の状況に放り込みたかった」と語るほど、本作のディテールにこだわったライトマン。ゲイリーをはじめ彼の妻や娘、選挙キャンペーンに関わったスタッフなどに取材したほか、政界の裏側を描いた劇映画「候補者ビル・マッケイ」、大統領選挙キャンペーンの舞台裏を捉えたドキュメンタリー「クリントンを大統領にした男」といった作品群を繰り返し鑑賞したという。彼は「こういう映画は非常にリアルか、もしくは滑稽になってしまうことが多い。映画監督として、とにかく正しく作らないといけない領域の作品なんだ」とコメント。

「フロントランナー」には、ゲイリーを当選させるために奮闘する選挙キャンペーンのスタッフも多数登場する。選挙参謀役のJ・K・シモンズ、先遣要員役のアレックス・カルボウスキー、報道担当役のクリス・コイ、政策アドバイススタッフ役のジョシュ・ブレナー、副選挙事務長役のトミー・デューイ、そしてスケジュール担当役のモリー・イフラムらが出演を果たした。

ライトマンは「キャストの間にもすぐに絆ができた。全員が誰かと話をしている自由で生き生きとしたセットを目指しているとすぐに理解してくれた」と撮影を述懐。「それは1人ひとりがしっかりと目的意識を持って、そこにいるという雰囲気が伝わってくる部屋だ。なぜなら実際の選挙キャンペーンや新聞社では、全員にやるべき仕事があるからね」と演出意図を明かす。そして、これはエキストラへの演出に関しても共通しているという。ライトマンは「例えば報道機関のカメラマン役のエキストラには、全編を通じて同じ役を演じてもらった。これはかなり珍しいこと。彼らにも衣装や備品を渡し、備品の使い方も教えて、毎日演出したんだ」と語った。

「フロントランナー」は2月1日より全国でロードショー。なおジャックマンは本作のプロモーションのために1月中旬に来日する。

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