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戸塚純貴が監督と「ケアニン」続編の現場回想「濃密に取り組んだ」

ナタリー

20/3/4(水) 20:42

「ケアニン~こころに咲く花~」完成報告会見の様子。左から島かおり、戸塚純貴、鈴木浩介。

「ケアニン~こころに咲く花~」の完成報告会見が本日3月4日に東京・日本消防会館(ニッショーホール)で行われ、キャストの戸塚純貴、島かおり、監督の鈴木浩介が出席した。

本作は2017年に公開された「ケアニン~あなたでよかった~」の続編。小規模施設から大型の特別養護老人ホーム(特養)に転職した介護福祉士・大森圭を戸塚が演じ、認知症の老婦人・美重子に島が扮した。

まずマイクを握った戸塚は「プロデューサーや浩介さんとは『こういう作品を続けていきたい』と話していました。前作を観てくださった皆さんの中でも特に介護職に就いている方からたくさん声をいただき、第2弾が着地することになりうれしいです」と感謝を口にする。続けて「その分しっかり責任を持って最後まで演じようという思いがありました」と述懐した。

撮影は地方にある老人ホームを借り、昨年夏に実施。戸塚が撮影期間に泊まっていたホテルに偶然鈴木も滞在していたことを明かすと、島は「現場に入るとき、いつも2人が一緒だったのでどうしてだろうと思ってたんです! 監督が運転する車から降りてきていたので……(笑)」と驚きながらも納得した様子を見せた。

それを聞いた鈴木は「今回は戸塚くんと一緒にいる時間が多かったおかげで、『このシーンをこうしよう』などいろんなディスカッションができた」と述べる。さらに「戸塚くんの送り迎えもしていたし、夕飯も一緒だった。そのときに生まれたシーンもあったんです」と話すと、戸塚も「今回は監督と濃密に取り組める時間がありましたね」と回想していた。

また作品の見どころを尋ねられた鈴木は「キャストの笑顔」と回答。「予告編にも使ったのですが、夫に介護されている美重子さんを見て大森が笑顔を浮かべるシーンがあるんです。この笑顔は台本には書いていなかった部分で、お気に入り。その人にしか出せない自然な笑顔を観られる作品ですね」と述べる。

最後に戸塚は「今回いろんな立場の目線でグッとくるポイントがちりばめられています。大森、理事長、施設長たちにはそれぞれやりたいことがあるけど、実現できていない現実がある」と本作を説明。「そんな中、みんな違う形でもがいているけど、思いはひとつなんだというシーンがあるので観ていただきたいです。“介護の映画”とひとくくりにせず、人間ドラマを描いた作品として感じていただければ」とアピールしてイベントの幕を閉じた。

「ケアニン~こころに咲く花~」は、4月3日より東京・ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国で順次公開。

(c)2020「ケアニン2」製作委員会

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