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石丸さち子が横内謙介「いとしの儚」を演出、主演の鳥越裕貴「のめり込みたい」

ナタリー

「いとしの儚」ビジュアル

「いとしの儚」が、10月6日から17日まで東京・六本木トリコロールシアターで上演される。

横内謙介による「いとしの儚」は、2000年に扉座が初演して以降、国内外で上演が重ねられてきた作品。作中では100日間の愛の物語が展開する。女と金にだらしない“人間のクズ”の鈴次郎は、博打では負け知らずだった。あるとき鈴次郎は、人間に化けて賭場に来ていた鬼シゲとの勝負の末、“絶世の美女”をもらい受けることになる。その美女は、鬼シゲの知り合いの鬼婆が墓場の死体を集め、死んだばかりの赤子の魂を入れて作った女で……。

今回は石丸さち子が演出を務める。キャストには、鈴次郎役の鳥越裕貴、儚役の鎌滝恵利、鈴次郎のライバル・ゾロ政役の山崎晶吾、鬼シゲ役の辻本祐樹、鬼婆や僧侶、お地蔵様を演じる原田優一が名を連ねた。またストーリーテラーとなる青鬼役を久ヶ沢徹が担当する。

上演決定に際し、石丸は「こんな『今』だからこそ、演劇のはち切れんばかりの楽しさ、愚直な愛、気恥ずかしいほどの純粋さを、お届けしたいと思っています」と意気込みを語り、鳥越は「まだ稽古が始まってもいないのに自分にとって大切な作品になるだろうな。と早くも感じております。素敵なキャストの皆様と共に“いとしの儚”にのめり込みたいと思います」と思いを語った。

チケットの一般発売は9月を予定。なお、る・ひまわりの公式YouTubeチャンネルでは、出演者のコメント動画が公開されている。

石丸さち子コメント

横内謙介さんのこの作品、読めば読むほど、再演が繰り返されてきた意味がわかります。

読むほどに、描かれた不器用な愛の純粋さが際立つのです。夢が輝きを放つのです。

そして、出自がバラバラでなんとも魅力的なキャスティングが決まった今読むと、演出家の妄想世界では、(たとえマスク越しでも)溢れる笑い声、零れる涙……様々な感情の嵐が巻き起こる劇場が見えています。そして稽古に入ると、曲者俳優たちはわたしの想像など遙かに超えてきそうです。

主演の鳥越君とは、いつか真っ向からぶつかりあって、一緒にいい作品を創ろうねと約束していました。それを稽古場で叶えます。

こんな「今」だからこそ、演劇のはち切れんばかりの楽しさ、愚直な愛、気恥ずかしいほどの純粋さを、お届けしたいと思っています。

鳥越裕貴コメント

この名作に出演できる事を嬉しく思います。

この脚本を読み終わった後、何故か心温まったのを覚えております。と同時に脚本の凄みに震えました。

そしてプレッシャーをビシバシ感じました。が稽古をしたくてウズウズしています。

何故かと言いますと石丸さんと“いとしの儚”でご一緒出来る事が嬉しくてたまらないんです。

まだ稽古が始まってもいないのに自分にとって大切な作品になるだろうな。と早くも感じております。

素敵なキャストの皆様と共に“いとしの儚”にのめり込みたいと思います。

「いとしの儚」

2021年10月6日(水)~17日(日)
東京都 六本木トリコロールシアター

作:横内謙介
演出:石丸さち子
出演:鳥越裕貴、鎌滝恵利、辻本祐樹、山崎晶吾、原田優一、久ヶ沢徹

※山崎晶吾の「崎」は立つ崎(たつさき)が正式表記。

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