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全国に散らばる大型イルミ―ション、最新イルミ事情まとめ

ぴあ

19/3/19(火) 10:47

華やかなイルミネーションを見ることができる観光施設や遊園地は、冬の人気おでかけスポット。夜景評論家の丸々もとおさんによると、こうした大型イルミネーションは2003年頃に始まったのだとか。「この頃、白熱電球の電気代が10分の1のLED電球が安価に入手できるようになったのがその一因です」と話す。

この動きが広がり、全国で一定水準を超えるイルミネーションが見られるようになった2013年頃。「よほどのイルミネーション好きでない限り、イルミネーションを見に行くのは、多くても年に2、3回ほど。それなら足を運ぶに足る基準を示したい」と考え、丸々さんは全国の夜景を判定する「イルミネーションアワード」をスタートした。

丸々さんが代表理事を務める「夜景観光コンベンション・ビューロー」とぴあが主催する同賞は、同団体が主管する夜景鑑賞士などが「実際に行ってみて良かった前シーズンの冬期イルミネーション」という観点で全国のイルミネーションを評価するというもの。2018年11月発表の「第6回イルミネーションアワード」は、「総合エンタテインメント部門」「イルミネーション部門」「プロフェッショナルパフォーマンス部門」と3部門で開催された。

「総合エンタテインメント部門」は、映像やライティング技術などを駆使し、アトラクション施設や関連イベントなどとの組み合わせたイルミネーションのこと。2018年のアワードでは、6年連続でハウステンボスの光の王国(長崎県佐世保市)が同部門第1位に輝いた。プロジェクションマッピングや運河パレードショーなど、エンターテイメント性も高い。

「1300万球のLEDを使ったイルミネーションは、他の追随を許さないスケール感とインパクト。152万平方メートルの広大な敷地には、全長13メートルの輝く竜や七色の巨大噴水など、新技術を取り入れた多様な仕掛けが毎年新たに登場しています。リピートしても飽きないのも魅力ですね」(丸々さん。以下、「」同)

「イルミネーション部門」は、紐形状のLEDストリングスや網形状のネットライトなどをメインとした演出を指し、2018年はあしかがフラワーパークの「光の花の庭」が2016年、2017年に続き第1位に。同施設では、バラ、藤、睡蓮などの花々、季節の生花を引き立てる演出など、450万を超えるLED電球が9万4000平方メートルの園内を彩っている。

「今年は虹を表現した『レインボーマジック』、2017年には花と光で彩った『フラワーキャッスル』、2016年には水辺に浮かぶ『光の睡蓮』、と同施設も毎年、新作を加えているのが高ポイント。水鏡効果を演出に取り入れたイルミネーションなど、面白い工夫も見逃せません」

イルミネーションの芸術性と技術性を評価する「プロフェッショナルパフォーマンス部門」は、2年連続で「なばなの里 イルミネーション」(三重県桑名市)が第1位を受賞。天地創造や江戸旅情など、14のシーンの富士山を描く「JAPAN~日本の情景~」をはじめ、水上イルミネーション「光の大河」や100m光のトンネル「ラベンダー」など、自然の情景を繊細に表現したイルミネーションは一見の価値がある。

「LEDの光をいかに自然に近づけるか、が同イルミネーションのテーマ。雲のグラデーションや季節の移ろいの表現にこだわりを感じます」

冬が最盛期のイルミネーションだけれど、ゴールデンウィークや夏も開催している施設も。まずはアワードを受賞した施設を覗いてみると、今どきのイルミネーションの凄さがわかるかも。

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