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音楽朗読劇・VOICARION XIII『女王がいた客室』全出演者が決定 藤沢文翁からのコメントも

ぴあ

VOICARION XIII『女王がいた客室』

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東宝が贈るプレミア音楽朗読劇シリーズ・VOICARION(ヴォイサリオン)XIII(第13回公演)『女王がいた客室』が10月7日(木)より、日比谷シアタークリエで上演される。この度、本作の全出演者が決定した。

本作は、2020年2月27日に開幕予定だったが前日2月26日に「大規模イベントの自粛」が要請され、2日目以降は全て中止となり無観客上演&後日映像配信を実施。実際の客席は無人だったものの、Twitterで届いたメッセージを客席に1枚1枚貼り付け、たくさんの想いを感じながら上演する光景は「不要不急」として軒並み公演中止を余儀なくされたライブエンタテインメント業界において大きな話題となった。そして「#心はクリエに」「#これはきっともう無観客じゃない」といったハッシュタグでも注目を集めたことも記憶に新しい。

リベンジ公演となる今回は、アレクサンドル・パーレン(アレックス)役の安元洋貴、山口勝平、諏訪部順一、豊永利行、梶裕貴、鈴村健一、朴ろ美、マイカ・デミドフ役の保志総一朗、小野大輔、中村悠一、福山潤、津田健次郎、浪川大輔、緒方恵美、エレオノーラ役の三石琴乃、沢城みゆき、高垣彩陽が回替わりで登場し、マダム役の竹下景子は全公演に出演する。

東京公演最終日にはシリーズ5周年を祝うアニバーサリーイベントを開催も決定しており、11月には大阪でも上演される。

ようやくの有観客公演ということで、キャスト・スタッフ一同も万感の想いでの上演となることだろう。ぜひチェックしてほしい。

<原作 / 脚本 / 演出 藤沢文翁・コメント>
「夢が叶うホテル」が再び戻って参ります。思い起こせば、この作品はVOICARIONシリーズ最初の1作でございました。日本のブロードウェイとも言える日比谷のシアタークリエにおいて初めての朗読劇シリーズの幕開けに相応しい物語とは何だろう。どのような物語でお客様を迎えよう。何か「夢のある物語」がいい。でも「大人の人がうっとりするような夢」がいい。そして「クリエに相応しい高級感のある物語」がいい。色々と考えを巡らせてはみたものの、その答えは僕を育んでくれたヨーロッパの冬を覆う分厚い雲の先にあるような気がして、手をのばしても曇天が晴れることはありませんでした。

それなら、気晴らしに旅へ出かけようとたどり着いたのが、日本・英国と合わせて第3の母国と言えるフランスのパリでした。以前、住んでいた実家はすでになく、旅人としてパリに降り立った僕は、常宿のル・ムーリスに宿泊しました。そこで、チェックインした瞬間に僕の想像力にまとわり付いていた雲は薙ぎ払われました。フランスは様々な亡命貴族を受け入れてきた国であり、このムーリスもそんなシェルターの役目をしたホテルのひとつです。「ロマノフの没落貴族だけのホテルがあったらどうだろう?」「貴族であったことなど、全て忘れてしまったある日、本物の皇太后陛下が訪ねてきたらどうなるだろう?」「彼らの夢とは何だろう」次から次へと、イメージが湧き始め、部屋の中でイメージが消えてなくなってしまわぬように必死に書き続けたことを覚えています。

音楽監督の小杉紗代さんも、この台本が出来上がってから、わざわざムーリスへ行き、僕が作品中で描いたパリの「黄金の夜景」を目にして作曲をしたと聞いています。こうして、旅のはてで完成したのが『女王がいた客室』です。そして竹下景子さんを中心に声優をはじめあらゆるジャンルのトップレベルが集結し、お陰様で VOICARION の看板作品となりました。2020年、待望の再演となりまして、チケットは完売し、あとはお客様を待つのみという開幕前日、「大規模イベントの自粛」が要請され、初日を除いて配信のみの公演となってしまいました。それでも全国のお客様から連日、多くのメッセージを頂き、僕たちはそれを座席に貼り付け上演を続けました。竹下景子さんをはじめ、全てのキャストが一度は客席に降り、メッセージに涙し「ここにお客様はいる」と全力で演じきった姿を僕は一生忘れないでしょう。

そして、ついに今秋、この偉大なるホテルの扉が再び開きます。今回はVOICARION にとっても5周年ということもありトーク&ライブの催し物もご用意いたしました。皆様のご滞在が最高のものとなりますよう、スタッフ・キャスト共に最高のおもてなしを致します。ご宿泊、お待ち申し上げております。ご予約はお早めに…。

■公演情報
VOICARION XIII『女王がいた客室』

原作・脚本・演出:藤沢文翁
作曲・音楽監督:小杉紗代

キャスト
アレクサンドル・パーレン(アレックス):安元洋貴、山口勝平、諏訪部順一、豊永利行、梶裕貴、鈴村健一、朴ろ美
マイカ・デミドフ:保志総一朗、小野大輔、中村悠一、福山潤、津田健次郎、浪川大輔、緒方恵美
エレオノーラ:三石琴乃、沢城みゆき、高垣彩陽
マダム:竹下景子

<東京公演>
10月7日(木)~14日(木)
※最終日 14(木)は『VOICARION 5th Anniversary Event』開催
会場:日比谷シアタークリエ
公式ページ:https://www.tohostage.com/voicarion/2021queen/

<大阪公演>
11月サンケイホールブリーゼ
(詳細近日解禁予定)

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