Fukushima 50(フクシマフィフティ)
20/3/6(金)
渡辺謙をはじめ、当代随一の日本の名優が揃い踏みした一級品だ。日本人として忘れてはならない事故を描いているというだけでなく、映画の完成度の点でも必見である。タイトルが英語表記なのは、これを日本のみならず世界に向けて発信しようという意思の表れだろう。
原発の是非そのものを問う前に、今一度あの時、あの現場で何が起きていたのか、作業員たちは何を考え、どんな行動を取ったのか、それを知るのに最良の映画だ。オリンピックイヤーでコロナウィルス騒ぎが起きている今、311のあの緊迫していた日々を思い出させる映画が公開されるというのは、運命的なものを感じてしまう。我々はあの事故によって変われるのかが今まさに問われているのだ。
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