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池松壮亮が「宮本から君へ」撮影時振り返る「混沌の中の光をつかもうと」

ナタリー

19/9/28(土) 14:36

「宮本から君へ」公開記念舞台挨拶の様子。左から池松壮亮、蒼井優、一ノ瀬ワタル。

「宮本から君へ」の公開記念舞台挨拶が本日9月28日に東京・新宿バルト9で行われ、キャストの池松壮亮、蒼井優、一ノ瀬ワタル、監督の真利子哲也、原作者の新井英樹が登壇した。

文具メーカーで営業マンとして働く宮本浩が究極の愛の試練にさらされるさまを描く本作。池松が宮本、蒼井が宮本と付き合う中野靖子、一ノ瀬がラグビー部に所属する怪力の持ち主・真淵拓馬で出演している。

イベントでは○×札を持った登壇者たちに質問が投げかけられた。「この作品で初めての経験をしたことがあるか?」という問いには全員が○と回答。池松は「1作品でこんなに『俺』という主語を使ったものはなかったです。このご時世で『俺』って言うのは宮本浩かローランド様くらいですよね」と答えて笑いを誘う。蒼井は「週休6日で働きたいと思ったのは初めて」と振り返り、「馬車馬のように働くほうが基本的には好きなんですが、今回は撮影3日目で普段の映画1本分の気力を使ってしまいました。ペース配分間違えたな……って思ったんですが、皆さんに助けられながら最後までやりきれました」と過酷な制作裏を明かした。

人一倍大きな声で「後先を考えない増量です!」と答えたのは一ノ瀬。「この作品が終わってからの人生は考えずに増やしてやる!と2カ月間で33kgの増量をしました」と話すと、蒼井は目を丸くする。「100kgの壁が全然越えられなくて、海外でも活躍するボディビルダーに相談しました。この短期間でここまで増やすのは難しいから死ぬ気でやるしかないと。それで『普段の食事で1日ホールケーキ1個、生卵を30個食べましょう。野菜は絶対に食べないでください。そのキャパがあるなら糖分や脂質を取ってください』と提示されました」と驚異のメニューを明かし、会場は騒然となった。

中盤には主題歌を担当した宮本浩次がサプライズゲストとしてステージに上がるシーンもあった。キャスト陣にバラの花を手渡し、「(キャストや監督たち)みんなの顔を思い浮かべながら作った」と述懐。長年にわたって宮本のファンである新井は「握手するのも遠慮したくなるくらい汗かいて」と出会いを回想した。

最後の挨拶で池松は「今日の今日までずっと宮本から試されているような気分がありました。これまでの2年半を振り返ってみようと、撮影のとき以来に昨日台本を開いたら面白いことが書いてあって」と話し始める。「そこには『池松壮亮、宮本浩の人生はどうでもいい。突っ切った先で振り向いたら、宮本が浮かび上がればいい』と。そうじゃないと自分は宮本に敵わないと思っていたんだなと感じました。混沌の中の光をつかもうとしてたんじゃないかなと」と本作へ懸けてきた思いを再確認していた。

「宮本から君へ」は全国で公開中。

※「宮本から君へ」はR15+指定作品

(c)2019「宮本から君へ」製作委員会

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