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声優 小西克幸、『鬼滅の刃』宇髄天元役での自信みなぎる演技に注目 『遊郭編』アニメ化決定を機に考察

リアルサウンド

21/2/19(金) 6:00

 2020年、日本中に空前のブームを巻き起こし、前代未聞の興行収入記録を打ち立てた映画『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』。TVシリーズの時からアニメーションのクオリティが高く評価され、『無限列車編』でその地位を揺るぎないものにしたアニメ『鬼滅の刃』は、長らく続編を待ちわびる声が上がっていた。そしてついに、『無限列車編』の続きにあたる『遊郭編』が、2021年にTVアニメ化されることが発表された。

 鬼殺隊の柱の一人、炎柱:煉獄杏寿郎の生き様を描き、「300億の男」として日本中にその名を知らしめた『無限列車編』は、煉獄を演じた声優・日野聡にも強いスポットが当たることとなった。

 そして、吉原遊郭に潜む鬼との戦いを描いた『遊郭編』にも、キーとなる柱が登場する。それが音柱・宇髄天元だ。ド派手な色男・宇髄の活躍と、彼を演じる声優・小西克幸の演技にはすでに大きな注目が集まっている。アニメ開始前に、『遊郭編』、そして宇髄の活躍の見どころについて予習しておきたい。

 『柱合会議編・蝶屋敷』ですでにアニメへの登場を果たしている宇髄天元は、大柄な体躯に袖なしの隊服、飾り石のついた額当て、左目の赤い花のような化粧を施したインパクトの強いビジュアルの持ち主。さらに宇髄は忍の一族の出身であり、くノ一の嫁が3人おり、化粧や飾りをすべて落としてしまえば、その素顔は誰もが認める男前という、盛りだくさんなキャラクターだ。

 そんな宇髄を演じるのが小西克幸。色気のある男らしい声音で、『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』(TOKYO MXほか)のディアボロや、『天元突破グレンラガン』(テレビ東京系)のカミナ、『べるぜバブ』(日本テレビ系)の男鹿辰巳などを演じてきた。2月14日にABEMAで配信された『鬼滅祭オンライン -アニメ弐周年記念祭-』に登場し、「隣に300億の男がいますし、そこからバトンを受け継ぐ柱として、相当気合を入れて頑張らなきゃマズイなと思ってます」とコメントした小西。アニメで口を開いた回数はまだ少ないものの、その数回の中でも、宇髄の自信みなぎる伊達者の人物像が伝わってくる、納得の演技を見せている。『遊郭編』第1弾PVでの決め台詞「派手だろ」には、否応なしにアニメ第2期、そして喋る宇髄天元への期待を高められるはずだ。

TVアニメ「鬼滅の刃」遊郭編 第1弾PV 2021年放送開始

 柱合会議では、鬼の竈門禰豆子に対して「俺が派手に頸を切ってやろう」と言い放った宇髄。遊郭に潜入する時も、とある行動によって竈門炭治郎に「人でなし!」と罵られるなど、登場初期は血も涙もない傲岸不遜な男という印象が強いかもしれない。だが物語が進むにつれ、きっとそのイメージは大きく変わってくるだろう。

 一見、傲岸不遜で自分勝手な宇髄。だが、命を駒のように扱う忍の一族の考え方に抗って生きてきた宇髄は、生きることに対して人一倍強いこだわりを持っている。3人嫁がいるのも、単に彼の色男ぶりを象徴するためのものではない。嫁3人の命が一番大切と言い切る宇髄は、それを守り切る覚悟も持ち合わせているのだ。

 そんな宇髄をメインに据えた『遊郭編』は、「生きのびる」ということが一つのテーマと言える。

 『無限列車編』で、上弦の三の鬼・猗窩座と壮絶な死闘を繰り広げた煉獄。圧倒的な実力差と怪我で、2人の戦いをただ見ていることしかできなかった炭治郎は、そこで自分の無力さを実感するとともに、「もう誰も殺させない」という決意を新たにする。今回の『遊郭編』は、そんな『無限列車編』後の、炭治郎の初めての戦いでもある。

 宇髄の信念、そして炭治郎の決意が結びつき、「生きのびる」ための共闘が繰り広げられる『遊郭編』。愛憎渦巻く花街を舞台にした戦いがアニメでどう表現されるのか、音柱・宇髄天元のド派手な活躍、そして宇髄に命を吹き込む小西の演技と共に、放送開始がとにかく待ち遠しい。

 ちなみに、アニメ化発表と同日、バレンタインの2月14日に公開された『中高一貫!! キメツ学園物語 バレンタイン編 第3話』に、荒ぶる美術教師として登場している宇髄。2月28日までの期間限定公開だが、『遊郭編』への期待を持て余している方々は、この動画で一足先に動き、喋る宇髄天元に触れてみてはいかがだろうか。

■満島エリオ
ライター。 音楽を中心に漫画、アニメ、小説等のエンタメ系記事を執筆。rockinon.comなどに寄稿。Twitter(@erio0129)

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