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EBiDAN、BOYS AND MEN、劇団EXILEなど、男性グループ出身の実力派俳優が台頭

リアルサウンド

20/4/23(木) 6:00

 日々、新たなスターが生まれる芸能界において、その人材の豊富さが最も際立っているのが若手俳優界隈ではないだろうか。特に昨今は川栄李奈ら元AKB48女優や、平手友梨奈(欅坂46)、齋藤飛鳥(乃木坂46)ら坂道シリーズ出身女優の活躍が目覚ましいが、男性グループだって負けてはいない。かつてはジャニーズの独壇場だったフィールドに続々と注目すべき才能たちが集まりつつあるのだ。彼らに共通するのは、イケメンなのは当たり前、さらに主役級に抜擢される演技のポテンシャルを持ち、歌やダンスパフォーマンスもこなす実力派ばかり。今回はそんな次世代を担う顔ぶれを見ていこうと思う。

参考:俳優界に変革もたらす? 『FAKE MOTION』佐野勇斗ら注目役者が勢ぞろい

 まず、昨年から急激に露出を増やし、並み居る若手俳優陣の中でも頭ひとつ抜けた存在感を放っているのが北村匠海だ。アーティスト集団、演劇集団「EBiDAN」の一員であり、2011年に同ユニットから誕生したダンスロックバンド「DISH//」のメンバーとしても活動中。バンド内ではメインボーカルとギターを担当している。幼い頃から子役としてさまざまな作品に出演してきたが、ブレイクのきっかけは浜辺美波とW主演を果たした『君の膵臓をたべたい』だろう。純粋な少年から憂いのある青年まで、役柄ごとにアプローチを変える繊細な表現力は、プロデューサーや監督らからしばしば天才と評されるほど。今年は『とんかつDJアゲ太郎』『思い、思われ、ふり、ふられ』など7本の出演作(うち5本は主演)が公開され、ますます波に乗る。

 「EBiDAN」内のユニットでは、3月27日に解散した「PrizmaX」の森崎ウィンもトピックの多い人物だ。ミャンマー出身のトリリンガル(ミャンマー語、英語、日本語)で、母国のドラマにも出演するほか、2018年には巨匠スティーヴン・スピルバーグ監督作『レディ・プレイヤー1』の主要キャストに抜擢されハリウッドデビューした国際派。昨年公開された『蜜蜂と遠雷』では日系3世の天才ピアニストを雰囲気たっぷりに演じ、存在を強く印象付けた。今後は持ち前の歌唱力を生かし、ミュージカルなど舞台進出も増えそうだ。

 同じく「EBiDAN」からの派生ユニット「M!LK」の佐野勇斗も出演作を増やしている。『3D彼女 リアルガール』や『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』のオタク少年、『小さな恋のうた』の爽やかなバンド青年など等身大の演技が持ち味の佐野。2019年公開の『ちはやふる -結び-』では、第28回日本映画批評家大賞の新人男優賞を受賞し、評価を高めた。「M!LK」からは吉田仁人も俳優活動を本格化させているほか、かつてのメンバー、板垣瑞生も躍進中。また、「EBiDAN」内には、「超特急」の小笠原海や草川拓弥、松尾太陽らも所属し、層の厚さでも他を圧倒している。

 別系統としては、東海地方を本拠地に活動する“ボイメン”こと「BOYS AND MEN」にも注目すべきだろう。中でも小林豊や水野勝、そして昨年脱退した田中俊介らは、これからさまざまな作品で名前を見ることになりそう。ボイメン自体が舞台公演を重視してきたグループなだけに役者を排出する動きも活性化していくことだろう。

 すでに鈴木伸之や町田啓太らが先行している「劇団EXILE」では、小野塚勇人や佐藤寛太をチェックしておきたい。小野塚は若手の登竜門とされる戦隊ヒーローもの(『仮面ライダーエグゼイド』)でブレイク、佐藤は現在放送中のドラマ『美食探偵 明智五郎』(日本テレビ系、日曜22:30~)に出演中と順調にキャリアを積んでおり、さらなる活躍に期待が高まる。

 4月より放送開始となった『FAKE MOTION −卓球の王将−』(日本テレビ、水曜深夜24:59~)には、「EBiDAN」メンバーが総出演。卓球戦国時代と化した東京を舞台に、高校生たちが熾烈な卓球バトルを繰り広げるスポ根&青春ドラマで、ユニットの枠を超えたメンバーの競演が見どころとなっている。作品自体が“総合エンターテインメントプロジェクト”を標榜しており、すでにコミカライズが始まっていたりとさまざまなメディアミックス展開も予感させることから、「EBiDAN」にとっても勝負作となりそうだ。

 これまでイケメン俳優ブームは幾度となく訪れてきたが、注目株の多さと実力の度合いで言えば、かつてないほどの群雄割拠ぶりと言えるだろう。まさに、今、役者は揃った。これからのエンタメシーンを牽引する彼らの活躍から目が離せない。(渡部あきこ)

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