ヒックとドラゴン 聖地への冒険
19/12/16(月)
このシリーズはいつもほろ苦い。1作目では主人公は勝利と引き換えに足を失い、2作目では父を失う。今回の物語のほろ苦さは前2作目と比べても格別だ。人とドラゴン、種の異なるもの同士の友情と連帯を描いてきたシリーズの最終章として、これ以上ないほどにほろ苦く、同時に希望あるケリの付け方はなかっただろう。
映像面でも見応えたっぷり、特にライティングの精度が驚異的。ロジャー・ディーキンス仕込みのカメラワークも実在感を作り出すことに大きく貢献している。ドラゴンのトゥースとライトフューリーの求愛シーンが大きな見せ場。セリフなしで未知の生物の愛のコミュニケーションを描いてみせ、アニメーションの可能性を示してみせた。
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