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ピアソラ作品の日本初演に立ち会うチャンス到来! 東京フィルハーモニー交響楽団5月定期公演に注目を

ぴあ

21/5/12(水) 12:00

東京フィルハーモニー交響楽団

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2021年に生誕100年を迎えたアルゼンチンのバンドネオン奏者で作曲家のアストル・ピアソラ(1921-1992)。今やクラシック界においてスタンダードとなった彼の作品には、未だ日本で演奏されていない名曲がある。その1つが、1951年に作曲された『シンフォニア・ブエノスアイレス』だ。

この作品について語る首席指揮者アンドレア・バッティストーニの言葉が興味深い。
「彼の数少ないオリジナル交響作品、そしておそらく彼の最高のオーケストラスコアである『シンフォニア・ブエノスアイレス』は、よく知られているピアソラのタンゴの精神をすべて取り入れながら、プロコフィエフやストラヴィンスキーなどのモダニズムの作曲家の影響を受け、さらにラテン・アメリカで影響力のある作曲家ヒナステラやチャベスの影響も明確に受けた、非常に独創的な交響曲に仕上がっています。しかし、この作品では、アルゼンチンタンゴが呼び起こすメランコリーや興奮といった感情が間違いなく主人公であり、それが豊かなオーケストレーションによって独創的かつ効果的なスコアとなっています。この交響曲を演奏することで“ポピュラー”や“フォーク”として片付けられがちな真の芸術的音楽を生み出した真の作曲家ピアソラの功績を、クラシック音楽ファンの皆様にもお示しすることができるかもしれません」

いやはや楽しみ。オーケストラに2台のバンドネオンが加わったこの作品がいよいよ日本で初演されるのだ(5月12日:東京オペラシティ、13日:サントリーホール、16日:オーチャードホール)。演奏は、バッティストーニ率いる東京フィルハーモニー交響楽団。そしてソリストには、日本を代表するバンドネオン奏者、小松亮太と北村聡が登場するとなればこれは見逃せない。緊急事態宣言下の東京に鳴り響くピアソラ・サウンドはいったいどのようなものなのか。興味津々。

公演詳細:https://www.tpo.or.jp/information/detail-20210430-01.php

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