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「終わりじゃない、ここが始まり!」Fo'xTails、それぞれの夢抱いて活動に幕

ナタリー

18/8/7(火) 16:01

Fo'xTails

Fo'xTailsが8月1日に東京・UNITでラストライブ「Fo'xTails LAST LIVE "Make One's Last Day"」を開催。本公演をもって、約5年間におよぶ活動を終了させた。

2013年11月にバンドを結成したFo'xTailsは、今年の5月にバンドのオフィシャルサイトで解散を発表。彼らの最後のステージを見届けようと、会場には多くのファンが集まった。

温かなハンドクラップに迎えられてステージに現れた彼らは、ラウドロック調のナンバー「RULER GAME」で勢いよくライブの幕を切った。1曲目からなりふり構わないアグレッシブなステージングでフロアの熱気を高めた4人は、その勢いを保ったまま「蛍火」へ突入。芯のある歌声と力強いサウンドを場内いっぱいに鳴り響かせる。ダンサブルなナンバー「SHOW TIME!!!」を経て、takao(Vo)は「今日は5年間のすべてをぶつけるから、みんな受け取ってくれますか? 最高にヤバいライブにしましょう!」とフロアに告げ、重厚なサウンドが渦巻く「ウロボロス」を力強い眼差しで歌い上げた。

シリアスな空気が漂うナンバー「Contrast」をエモーショナルに届けたFo'xTailsは、続く「FEST」で観客と共に「コンコン」とコール&レスポンスを交わす“コンコンタイム”を挟む。ラストライブということを感じさせないほど笑顔が広がるフロアを見渡したtakaoは、「みんな最高。楽しいね。平日にも関わらずこんなに集まってくれて、なんか愛されてるなと思います」と微笑み、みずみずしいサウンドが響くラブソング「Innocent Graffiti」へとつなげた。ライブの前半ではアッパーチューンを中心に激しいステージが繰り広げられたが、中盤には「Rainy」や優しい声で歌われた「花びら」といったメロディアスなナンバーも並んだ。その後4人は懐かしそうに思い出話を繰り広げ、セッションバンドとして初めてライブを行ったときに演奏したというバンドの始まりの歌「ONE TIME」を演奏。ストレートなバンドサウンドを届け、フロアから熱いコールを浴びた。

観客が自由に踊った「ジリジリスパーク」を経て、いよいよライブも終盤へ。彼らはありったけの力をぶつけるかのように「The LiBERTY」や「最低で最愛なヒカリ」といったアッパーチューンを立て続けにプレイした。ライブが終わりに近付くにつれ、バンドの演奏も一層熱を帯びていく。「MONSTERS」では激しいビートに合わせて、オーディエンスが一斉にタオルを振り回した。本編最後のMCでtakaoは「本日をもって、Fo'xTailsは解散します。解散を決めた理由はいろんなことが重なったのもあったし、メンバーそれぞれの夢の形が変わったということもあります」と改めて言葉にし、バンドのこれまでを回想。メンバーについて「ケンカもしたけど、信じられるメンバーでした。(メンバーは)年上だけど対等だったし、自分に兄貴がいたらこんな感じなんだろうなって」と柔らかな表情で語る。そして彼は「バンドを辞めるからって夢を諦めるわけじゃないからね。俺たちはこれからも夢を追い続けていくからさ、またどこかで会えたらそのときはよろしくお願いします!」と前向きに述べ、続く「faraway」で澄んだハイトーンボイスを響かせた。そして彼らが本編の最後に演奏したのは、バンドにとって最後のシングル曲となった「アトリア」。4人は時折笑顔で目を合わせながら、生き生きと演奏を繰り広げた。

アンコールを求める声に呼ばれて再びステージに現れたFo'xTailsは、最後にレコーディングした楽曲だという「flow」をライブ初披露。温かみのあるメロディをまっすぐに届け、大きな拍手を浴びた。いよいよ残す楽曲もあと1曲となったところで、メンバーが1人ひとりが改めて挨拶をする流れに。坂本尭之(B)は「ここまで気持ちを込めて演奏できたバンドはFo'xTailsが初めて。今日も歌詞の内容や作ってきた背景をなんとかしてみんなに伝えたいって思いながら、1音1音弾いてました」と述べ、テラ(G, Programming)は「バンドで自分の立ち位置がわからなくなって、このバンドに俺がいて意味があるのかなと思う時期があった」と明かしたうえで「それでもメンバーは俺を離さないでいてくれて、ちゃんと居場所を作ってくれた」と涙で声を詰まらせながら語った。対照的に鳴風(G)は「解散の発表コメントがすべてです。いろいろと言葉を並べることもできるけど、そういうことでもなく……ありがとうございました」と簡潔に述べつつも、「自分の中で絞り出して作ったものを好きになってくれて、本当にうれしかったです」とファンに真摯に思いを伝えた。

「次の曲が終わったらFo'xTailsの幕は下りるけど、また俺たちは新しいスタートをここから切るし、みんなも前を向いて歩いていってください」というtakaoの言葉を経て、4人がステージに横並びになり演奏し始めたのはメジャーデビューシングル曲「GLITTER DAYS」。彼らは前を向きながら晴れやかな表情で最後の1曲を奏で、takaoの「俺たちはこれからも音楽を続けていくし、みんなのストーリーも続いていくからな! ここが終わりじゃない、ここが始まりだ!」という力強い言葉と共に、約5年間の活動に幕を下ろした。

Fo'xTails「Fo'xTails LAST LIVE "Make One's Last Day"」2018年8月1日 UNIT セットリスト

01. RULER GAME
02. 蛍火
03. SHOW TIME!!!
04. ウロボロス 
05. Contrast
06. FEST 
07. Innocent Graffiti
08. Rainy 
09. 花びら  
10. EVER 
11. ONE TIME
12. ジリジリスパーク 
13. The LiBERTY 
14. 最低で最愛なヒカリ 
15. Lost Tonight 
16. MONSTERS 
17. faraway 
18. アトリア 
<アンコール>
19. flow 
20. GLITTER DAYS

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