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柳楽優弥&玉木宏が闘志を燃やす 映画『HOKUSAI』葛飾北斎と喜多川歌麿の初対面シーン公開

ぴあ

『HOKUSAI』 (c)2020 HOKUSAI MOVIE

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5月28日(金)より公開となる映画『HOKUSAI』より、新たな本編映像が到着した。

代表作「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」が新千円札のデザインやパスポートに採用されるなど、今なお愛され続ける世界的アーティスト・葛飾北斎。本作はゴッホ、モネなど名だたる印象派アーティストたちを大きな影響を与え、米 LIFE 誌『この1000年で偉大な功績を残した100人』に選ばれた唯一の日本人である北斎の知られざる生涯を初めて描いた映画だ。

本日5月10日(旧暦4月18日)は北斎の命日に合わせて公開された本編映像は、まだ“葛飾北斎”という名を持たず勝川春朗という名で絵師をしていた北斎(柳楽優弥)が、江戸中に名を馳せた美人画の大家・喜多川歌麿(玉木宏)と初対面を果たしたシーンを切り取ったもの。北斎は数々の名絵師を世に送り出した希代の版元、蔦屋重三郎(阿部寛)を尋ね吉原遊郭へ向かうと、そこには遊郭一の花魁・麻雪(芋生悠)を描く喜多川歌麿の姿が。「上手い魚があるぜ、お前さんも食っていけや!」と迎え入れる歌麿に、北斎は「贅沢な物は口に合わん」と反発すると、「まるで坊さんみてえな野郎だな!だから女に色気がねえんだよ」と歌麿に切り捨てられてしまう。また、「おめえの描く女には色気がねえ。下手だとは言わねえよ、ただそうだな、てめえの絵は目の前にあるものを似せて描いただけの絵だ。上っ面だけで、命が見えねえ」と核心を突かれ、言葉を失いその場から逃げ出そうとする北斎。しかし、蔦屋の「逃げるのか。お前だけじゃねえぞ、絵師など他にいくらでもいる」という言葉に踏みとどまり、歌麿が描くモデルの魅力や命が宿った絵を目の当たりにした北斎は、絵師としての魂が奮い立ち、周囲に認められるべく闘志を燃やす。

蔦屋の言葉を聞いた歌麿もまた、才能を秘めた若い芽に危機感を募らせ、誰にも負けないという強い意志とプライドがぶつかり合うふたり。ライバルとして互いを刺激し、切磋琢磨しながら常に高みを目指す向上心の強い彼らからは、投げやりに毎日を過ごす私達をも奮い立たせるシーンとなってなっている。

青年期の北斎を演じた柳楽は「『面白くないな』という感じですよね。こういう世界では『褒められたい』と思うでしょうし、蔦屋(重三郎)さんが歌麿を称賛するのは相当悔しかっただろうなと思います。それでも、周りの人から刺激を受けることはとても大事なことだと感じたので、北斎の“ハングリー精神”みたいなものを演じるのは楽しかったです」と、資料にもほとんど残されていないという知られざる青年期の北斎を自分なりの解釈で役作りに挑戦。また、大人の色気溢れる天才絵師・歌麿を演じた玉木も、「四角い部屋の中で、四者四様それぞれ違う思いを抱えて座っている面白さが詰まったシーンだと思います。最初に北斎が部屋に入ってきたときは、上から彼を攻める様な言葉を言っていたのですが、(蔦屋)重三郎が発した一言、『絵師なんて、いくらでもいる』という言葉は歌麿にも当然響いていて、常に新しい人が出てくる危機感というものがあったのだと思うんです。ぬるい気持ちで絵を描くのではなく、自分がヒットを生み出したいという思いも当然あると思うし、『このままじゃヤバい』という危機感のもとスイッチが入って、『見てろよ』と火がついた感じになればいいな、と思って演じました」と、絵師としてのプライドを胸に秘めながら演じたことを明かした。

台湾でも2021年夏の公開が決定し、現在も韓国といった東アジアや中南米、ヨーロッパや北米など約30カ国以上からの熱烈オファーを受けている本作。葛飾北斎同様に、世界を超えていく映画『HOKUSAI』の公開まであと少しだ。

映画『HOKUSAI』本編映像


映画『HOKUSAI』
5月28日(金)より公開

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