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「ひとくず」上西雄大の監督・主演作「西成ゴローの四億円」前後編が2021年公開

ナタリー

21/3/16(火) 8:00

「ひとくず」

「ひとくず」で知られる上西雄大が監督・脚本・プロデュース・主演を担当する「西成ゴローの四億円」の製作が明らかに。2021年に全国公開される。

本作は大阪の西成に住む記憶を失った日雇い労働者・土師悟朗を主人公にしたマネークライムエンタテインメント。ゴローは腕っぷしが強く周囲から頼られる反面、殺人罪で服役していた過去から「人殺しのゴロー」という異名を持っていた。政府諜報機関の元工作員という経歴、別れた妻と娘がいたことなど、徐々に断片的な記憶を取り戻していくゴロー。一人娘が難病を患っていると知ったゴローは、手術に必要な4億円を稼ぐことを決意する。

上西がゴローを演じたほか、ゴローの前に立ちはだかるフィクサー・莫炉脩吉に奥田瑛二、工作員時代の同僚・日向誠也に津田寛治、元妻・片桐真理子に山崎真実が扮した。そのほか徳竹未夏、古川藍、笹野高史、木下ほうか、波岡一喜、加藤雅也、松原智恵子、石橋蓮司がキャストに名を連ねている。

映画は前後編の2部構成。前編はまもなく完成を迎え、後編は西成を中心に撮影がスタートする。「その男、凶暴につき」「GONIN」「銃」などで知られる奥山和由が製作総指揮を担当した。

上西と奥山によるコメントは下記の通り。

上西雄大 コメント

子供の頃、ばぁちゃんがよく映画館に連れて行ってくれた。
スクリーンに観る世界に憧れたスター達。
暴れる父親も泣き叫ぶ母親の声も消えて、心が踊った。
その映画は今も心に焼き付く。
それは奥山プロデューサー作品ばかりであった。その方と共に映画を作れる、しかもスクリーンに立つのは俺自身。
貧乏くじの様な俺のこれまでの人生がまさにこの神様がくれた出会いで一変しました。
俺は心から「西成ゴロー」となります。

奥山和由 コメント

映画界には「竜二」という伝説がある。
その映画の金子正次が上西さんに重なって見えてしまうのだ。拭いさってもどうしても。
スクリーンの中で演じることへの執着、面白い映画を作ろうとする執念。
誰にも止められないそのエネルギーの眩しさは久しぶりだ。
逆光のなかを走り抜けて欲しい。出来る限りの声援を送りながら、彼の夢の達成への完走を見届けたい。

(c)上西雄大

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