私のちいさなお葬式
19/12/4(水)
観た人の年齢や環境によって、受け取り方が大きく変わってくる作品だと思う。そして、それぞれの人がそれぞれに深く刺さるものがあるはずだ。
ロシアのさびれた村に一人で暮らす年老いた女性・エレーナは医師から余命宣告をされる。にもかかわらず都会で働く一人息子は仕事優先で、会うこともままならない。そしてエレーナは、残された日々を使って自分で自分の葬式の準備を始める。
エレーナのキャラクターが抜群。聡明でいて、キュートで可愛らしい。でも、いつも孤独が漂う。だから、彼女のちょっとした一つ一つの言動はユーモラスでいて切ないドラマが帯びる。
自分にも近い年齢の母親がいる。しかも、どこか似ている。
おかげで特別な作品となった。
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