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『あなたの番です』最終回目前企画:横浜流星の黒幕説を検証 “どーやん”には動機がない?

リアルサウンド

19/9/7(土) 8:00

 どーやんこと二階堂忍(横浜流星)が、主人公・翔太(田中圭)を襲うシーンで幕を閉じた、前回の『あなたの番です』(日本テレビ系)。「反撃編」スタート以降、新住人として登場した二階堂であるが、彼は一連の事件の黒幕として関わっているのだろうか……。最終回の放送を前に、これまでの彼の人物像を振り返ってみよう。

参考:田中圭×西野七瀬×横浜流星、『あなたの番です』笑顔でクランクアップ 原田知世もサプライズ登場

 大学院に通う二階堂は、人工知能の勉強をする理系学生。冷静沈着である一方、あまり人と積極的に交わろうとしない性格であるため、本来の自分をあまりさらけ出したがらないところも。一緒に鍋料理を食べようとやってくる翔太を鬱陶しく思ったりしていたようだが、なんだかんだ翔太の良きパートナーとして、ともに事件の真相を追ってきた人物である。本作の中で、二階堂は仕入れた情報をコンピューターに逐一入力し、AI技術を駆使して確率とともに真犯人の割り出しを試みてきた。ちなみに、こうしたAIの造詣の深さもあって、「AI菜奈ちゃん」を作ったのも二階堂である。「反撃編」では、二階堂がスマホにインストールしてくれた「AI菜奈ちゃん」に向かって、しばしば相談を持ち掛けたり、悩みを打ち明けたりしてきた翔太。菜奈が亡くなってから、翔太が傷ついた心を和らげるのにも役立ってきた。

 そして、本作における二階堂を語る上で欠かせないのが、黒島(西野七瀬)の存在である。二階堂と同じく理系で、なおかつ通う学校も一緒(黒島はまだ大学生)ということあり、当初から何かと接点が多かった2人。物語を通じて徐々に接近していった2人は、いつしか互いに特別な思いを抱く関係に。それだけに、「反撃編」の終盤以降、二階堂のAIが黒島を高確率で犯人候補としてはじき出したときには、さすがの二階堂も動揺してしまう。黒島が黒か否かになると、気色ばんでしまう場面もあった。

 さて、そんなどーやんであるが、果たして彼が黒幕である可能性というのはあるのだろうか。これまでの放送では、例えば、尾野(奈緒)などは「いかにも怪しい人物」の1人であって、不審な行動・言動をたびたび繰り返してきた。不気味な贈り物を渡そうとしたり、勝手に菜奈のボタンを盗みだしたり、マウスウォッシュを黒島に向けて吐き出したりと、枚挙にいとまがない。

 そんな尾野に比べると、二階堂は比較的「まとも」に見えてきた登場人物である。少なくとも、病院のベッドで人が眠る前でウエハースをバリバリ食べないし、誰かの耳たぶを突然マッサージすることもないし、自室で妙な飲み物を誰かに飲ませることもない。そして何より、これまでに翔太とは何かと協力し合ってきた仲である。それだけに、前回のラストシーンを観ただけでは、「どーやん黒幕説」をすぐに受け入れることは難しい。第一、もし仮に部分的であれ、二階堂が一連の事件に関わっているとしても、動機がなかなか思いつかない。

 しかしその一方で、一連の事件はあまりにも入り組んでいるため、二階堂のようにある程度頭脳明晰な人間が関わっていないと、ここまでのことを果たして上手くやってのけられたのだろうかという疑問はある。加えて、本作は秋元康企画・原案のドラマであるだけに、「どーやん黒幕説」が完全にないとは言い切れない。2年前に本作と同局・同時間帯で放送された『愛してたって、秘密はある。』もまた秋元が企画・原案であり、詳しい内容はここでは割愛するが、その結末は視聴者の意表を突くものであった。真犯人が誰なのかについては、驚くべき答えが待っているのかもしれない。観る者に恐怖と衝撃を与える物語をこれまでにいくつも考案してきた秋元だからこその結末が用意されているはずだ。

 このように二階堂も黒幕候補に上がってきたわけであるが、前回のラストシーンは二階堂による何らかの芝居やフェイクである可能性もある。加えて、黒幕は1人であるとは限らない。先ほど述べたように、この事件はあまりにも複雑であるため、複数人が共謀して対処している可能性もある。また、今回の交換殺人ゲームだけではなく、高知県で起きた穂香という少女の事件も含めて考えれば、どうやら真相は私たちの思っている以上のものが待ち受けているのかもしれない。(國重駿平)

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