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東映会長・岡田裕介のお別れの会に2000名参列、吉永小百合「心から感謝」

ナタリー

21/3/10(水) 20:50

「岡田裕介 お別れの会」祭壇

2020年11月18日に死去した東映代表取締役グループ会長・岡田裕介のお別れの会が、本日2021年3月10日に東京都内で行われた。

祭壇の前面は、東映映画のオープニングシーンの「荒磯に波」をイメージしたもの。新型コロナウイルス感染の収束と春の到来という願いが込められた桜が、遺影の両サイドに設置された。待合の間から献花の間をつなぐ移動エリアには、さまざまな写真や関連作品のポスターが。「いのちの停車場」「神・鬼・麗 三大能∞2020」が紹介されるとともに、岡田の幼少時代や俳優時代の写真、出演作品のポスターなどが展示されていた。

お別れの会には約2000名が参列。吉永小百合は東映を通じて発表した“贈ることば”の中で「大空に向かって、森の奥に向かって、時折声を掛けたくなります。あまりにも突然で、もうお会いできないという実感が涌かないのです。でも、現実なのですよね……」と岡田の死を悼み、「40年間も、映画づくりをご一緒させていただき、心から感謝して居ります。ありがとう! 本当に、ありがとうございました」とつづった。

阿部寛 贈ることば

こんなにも突然岡田会長がお亡くなりになられたことが今でも信じられません。
人を笑わせることが大好きで、会長の周りには常に笑顔がありました。僕もいろいろなお話をうかがいましたが、会長には逆境を笑いにしてしまう凄さがおありでした。
映画を愛し、映画界のために尽力し、映画作りに人生をかけていらした方。
あまりにも早すぎる会長との別れが残念でなりません。

岩下志麻 贈ることば

あんなに健康に気をつけていらしたのに、突然旅立たれてしまって、私は吃驚して身体の震えがとまらなかったです。
そして、未だに信じられません。
初めて御会いしたのは東宝の「その人は炎のように」という映画でした。
それ以来40数年間お友達としてお付き合いさせて頂き、いつもユーモアたっぷりの冗談を云って、私を和ませて下さいました。
もっともっと映画を創っていただきたかったです。本当に残念でたまりません。

五木ひろし 贈ることば

突然の訃報を聞き、いまだに信じられない気持ちで一杯です。
裕介さんとは彼が俳優としてデビューした頃、ドラマの現場でお会いしました。私も東映さんにはこれまでに多くの作品に出演させていただき、裕介さんとの想い出も語りつくせないほどにあります。
俳優からプロデューサーそして社長、会長と大きく成長された姿をいつもそばで見ていました。
二年前、古希の誕生日会でお会いしたのが最後になりました。
裕介さんと出会ったこと、そして東映株式会社さんと色んな付き合いをさせていただいたこと、一生の宝物です。
心からご冥福をお祈り申し上げます。

岸部一徳 贈ることば

初めてお会いしたのは裕介さんの俳優時代でしたね。
僕は音楽から俳優に成りたての新人でした。
その時の裕介さんを見て「芝居をしているようには見えない。普通で飄々と誰よりも輝いている」いつかそんな俳優になりたいと思ったのです。
後にお会いした時「あんたは芝居しないねー」と楽しそうに言ってくれましたね
嬉しかったです。
肩書きがどんなに大きくなってもいつも優しさとユーモアが溢れている人でした。
僕はあなたが大好きでした。

小林稔侍 贈ることば

最初に会ったのは、昭和36年。
“若”が小学5年生、僕は高校を卒業したばかりでした。其の頃、縁あって同じ部屋の下で生活しましたね。
今思えば、短い間でも一緒に過ごすと、不思議と心が通うんですね。
亡くなる3日前、元気で楽しく電話で話していたのに。
“若”の声、耳に残ってるよ。
良い出会い有難う。

佐藤浩市 贈ることば

亡くなられた日の数日前にお元気な笑顔を見ていただけに、吃驚したという凡庸な言葉しか浮かびませんでした。
「こんな寒い中でどんだけ役者を立たせるんだ!」と役者の身体を気遣ってくれた岡田会長の姿が最後になるとは。
映画界が未曾有の事態に直面している今、口惜しさも一入だと思います。
活気ある劇場を取り戻すことが岡田会長への手向けであると信じ我々は専心します。

里見浩太朗 贈ることば

私、里見浩太朗は、貴方のお父様、前会長に育てて頂きました。
東映という誰もが憧れる時代劇の世界に身を投じ、以来、映画、舞台、テレビにと幸運な花道を歩ませて頂きました。感謝に堪えません。
裕介さん、貴方もまた大プロデューサーとして、数々の素晴らしい作品を世に残されました。
私は貴方とお会いする時、いつもお父様と会っていた時と同じような思いで接していたような気がします。
貴方が亡くなられる4日前に、本社の会長室でお会いしましたね。
仕事の話や世間話、次に遊ぶ日の打ち合わせ。
今、もう会うことができないんだ。そんな思いが頭の中で繰り返され、本当に寂しいです。残念です。
「また電話するよ。」「ああ、待ってる。」最後の言葉が、今も繰り返し聞こえてきます。
安らかにお休み下さい。おつかれさま。

笑福亭鶴瓶 贈ることば

大変な世の中やから会長はまだ死んだらあかん人や。
正直で明るうておっちょこちょいで出会った時からほんまに気が合った。大好きやった。
会長やのにこんなにイジリがいのある人はいない。
イジると嬉しそうに「アホなこと言いな」と返してくれた。
たぶん本人は死んだと思ってないやろ。
コロナが収束する頃に戻ってきてほしい。

舘ひろし 贈ることば

岡田会長とは、同い年で公私にわたり親しくさせて頂きました。
映画「終わった人」でモントリオール世界映画祭最優秀男優賞をいただいた際は、一緒になって大変喜んでいただき、祝杯をあげてくださいました。
また、近くお会いするとばかり思っていたので、残念でなりません。
日本映画界を第一線でリードし続けた方であり、偉大な方でした。
ご冥福をお祈り申し上げます。

西田敏行 贈ることば

本当に岡田さん、いないんですか?
もしかしたらすぐ傍にいるんじゃないですか。
今でも、後ろから「西やん!」って声をかけられそうな気がします。
先代のお父様は岩のような人でしたが、裕介さんは風のようにそして林のように涼やかな個性をお持ちで多くの人に愛され、また日本映画を語る上で欠かせない存在と思います。
岡田さんとの別れを受け入れるにはもう少し時間が欲しいですが、ひとまずお別れですね。ご冥福をお祈りします。

広瀬すず 贈ることば

岡田会長のユーモアなお人柄で楽しい時間を過ごさせて頂いていた直後の事で、今もなんだか心の中がふわふわしています。私自身なかなか東映作品に参加させて頂く機会がなく初めてご一緒させて頂き、岡田さんが完成まで楽しみだなぁ、とおっしゃっていたので、凄く寂しいです。
岡田さん、ゆっくりゆっくり休んで下さい。

水谷豊 贈ることば

つきなみですが、人は失ったときにそれがどれほど大事だったかがわかる。
「俳優としては俺の方が先輩だぞ!」と笑いながらいつも声をかけてくれました。
一緒に過ごせた時間の何と楽しくかけがえの無いものだったのか!
僕の人生の中の大きな楽しみが一つ無くなってしまいました。
あぁ裕介さん、叶うことならもう一度会いたい。

役所広司 贈ることば

「映画館に行こう!」キャンペーンの舞台挨拶の時、舞台袖で東宝の松岡常務と三人で雑談し、「東宝映画『初めての旅』が僕の青春映画です」と言いました。
その時、裕介さんが「東宝がDVD化してくんねぇんだよなぁ~」と冗談で松岡さんに言って下さったお陰で、後日、松岡さんがDVDに焼いて「初めての旅」を送って下さいました。宝物です。
僕は俳優岡田裕介の大ファンです。とても残念です。
お世話になりました。感謝。

吉永小百合 贈ることば

“裕介さん、今、どちらですか? お元気ですか?”
大空に向かって、森の奥に向かって、時折声を掛けたくなります。
あまりにも突然で、もうお会いできないという実感が涌かないのです。
でも、現実なのですよね……。
40年間も、映画づくりをご一緒させていただき、心から感謝して居ります。
ありがとう!
本当に、ありがとうございました。

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