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歌劇「夕鶴」は“あなたの居心地を悪くする物語”、岡田利規が新演出

ナタリー

全国共同制作オペラ「團伊玖磨 / 歌劇『夕鶴』(新演出)」チラシ

全国共同制作オペラ「團伊玖磨 / 歌劇『夕鶴』(新演出)」が、10月30日に東京・東京芸術劇場 コンサートホール、来年1月30日に愛知・刈谷市総合文化センター アイリス 大ホール、2月5日に熊本・熊本県立劇場 演劇ホールで上演される。

これは、團伊玖磨による歌劇「夕鶴」を、チェルフィッチュの岡田利規による新演出で立ち上げるもの。本作には、つう役の小林沙羅、与ひょう役の与儀巧、運ず役の寺田功治、惣ど役の三戸大久に加え、ダンサーの岡本優、工藤響子が出演する。指揮を、東京公演では辻博之、愛知公演と熊本公演では鈴木優人が務める。

「夕鶴」について、岡田は「『夕鶴』は他人事ではありません。『夕鶴』はわたしの物語であり、あなたの物語です。あなたの居心地を悪くする物語です。なぜ『夕鶴』の物語があなたの居心地を悪くするのか? それは、与ひょうはあなただからです」とコメントした。チケットの一般販売は、東京公演が5月29日、愛知公演が9月25日、熊本公演が10月1日にスタートする。

岡田利規コメント

このオペラの演出に携わる者としては、わたしは「夕鶴」という物語を、古き良き時代の日本のノスタルジックな民話であるとはとらえません。「夕鶴」が現代の物語になります。そしてそれは奇抜なことではありません。なぜなら「夕鶴」では、現代を生きるわたしたちが現代を生きるために自明のものとして受け入れてしまっている問題が扱われているからです。そしてその問題は、そんなふうに受け入れてしまって良いとは思えない問題だからです。「夕鶴」は他人事ではありません。「夕鶴」はわたしの物語であり、あなたの物語です。あなたの居心地を悪くする物語です。なぜ「夕鶴」の物語があなたの居心地を悪くするのか? それは、与ひょうはあなただからです。

全国共同制作オペラ「團伊玖磨 / 歌劇『夕鶴』(新演出)」

2021年10月30日(土)
東京都 東京芸術劇場 コンサートホール

2022年1月30日(日)
愛知県 刈谷市総合文化センター アイリス 大ホール

2022年2月5日(土)
熊本県 熊本県立劇場 演劇ホール

指揮:辻博之(東京公演)、鈴木優人(愛知・熊本公演)
演出:岡田利規

キャスト

つう:小林沙羅(ソプラノ)
与ひょう:与儀巧(テノール)
運ず:寺田功治(バリトン)
惣ど:三戸大久(バスバリトン)

ダンス:岡本優、工藤響子

管弦楽:ザ・オペラ・バンド(東京公演)、刈谷市総合文化センター管弦楽団(愛知公演)、九州交響楽団(熊本公演)

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