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森栄喜の個展『鼓動に合わせて目を瞬く』 新作映像作品を紹介

CINRA.NET

20/8/4(火) 17:00

森栄喜の個展『シボレス | 鼓動に合わせて目を瞬く』が、8月5日から東京・新宿のKEN NAKAHASHIで開催される。

『シボレス | 鼓動に合わせて目を瞬く』は、『シボレス | 破れたカーディガンの穴から海原を覗く』展に引き続きKEN NAKAHASHIで開催される森栄喜の個展。今回は、新型コロナウイルス感染拡大にともなう緊急事態宣言下の東京で、森が行なったパフォーマンスを記録した新作映像を紹介する。

15の合言葉(シボレス)と共にひとり、パフォーマンスを行なったという森は「もう会えない人へ、なかなか会えない人へ、これから出会うだろう人へ。遠い記憶へつながる合言葉とともに、そして身体中に響くたくさんの声とともに、今日も、眩い光の中で、私たちは踊っています」とコメント。KEN NAKAHASHIは現在予約制で営業中。ギャラリーを訪れる際は、会場のオフィシャルサイトから詳細をチェックしよう。

森栄喜のコメント

今春、コロナ禍で人もまばらな夕刻の街角で、15の合言葉(シボレス)とともに、私はひとり、パフォーマンスを行いました。

「屋上で笑い声を再生する」や「ごめんねと言うかわりに3ページめくる」、「鼓動に合わせて目を瞬く」など、合言葉の中で描写した動作をもとに、手旗信号のような明確さも持ち合わせつつも、身体で詩を朗読しているような静謐で瑞々しい動きを、全ての合言葉に振り付けました。ささやかに、時に大袈裟に身体言語に翻訳された合言葉は、住宅やビルの隙間からまっすぐに届く夕陽の光によって、塀垣に、給水タンクに、むき出しのコンクリートの柱に煌々と照らし出されます。

言葉に宿った感情や記憶は、脳内だけには留まらず、自分自身の身体、あるいは、それすら通り過ぎ、他者や場所、SNSなどの「外在するたくさんの自己」の間を自由に泳ぎ、流れ、混ざり合い、蓄積していきます。

私の身体を通して唱えられる合言葉は、私が暮らす都市の狭間に投影され、まるで楽譜に書き綴られる音符のように、ひとつひとつ、弾みながらも深く刻まれていきます。そして遠くに暮らす大切な家族や友人たちの発する合言葉とも呼応し、変化し続け、巡り巡り、全く新しい合言葉として、再び私や彼ら彼女らの耳元に舞い戻ってきます。

もう会えない人へ、なかなか会えない人へ、これから出会うだろう人へ。

遠い記憶へつながる合言葉とともに、そして身体中に響くたくさんの声とともに、今日も、眩い光の中で、私たちは踊っています。

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