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山下智久、日本から『THE HEAD』バーチャル世界記者会見に参加 「とても興奮しています」

リアルサウンド

20/6/8(月) 20:00

 山下智久出演の日欧共同製作ドラマ『THE HEAD』のバーチャル世界記者会見が6月4日に開催された。

参考:詳細はこちらから

 ヨーロッパ最大級の制作会社であるTHE MEDIAPRO STUDIOが主導し、Hulu Japanも製作に参加する超大型国際連続ドラマとなる本作は、辺境の地にある南極の科学研究基地を舞台にした“極限サバイバルミステリー”。

 当初、6月上旬にスペインで製作発表記者会見を開く予定だったが、世界的な新型コロナウイルス感染拡大の影響で、6月4日にバーチャル記者会見を世界同時開催。山下をはじめ主要キャスト11名と製作総指揮のラン・テレム、ホルヘ・ドラド監督、脚本のデヴィッド・パストールら製作陣が、世界各地からオンラインで出席した。

 会見で、製作総指揮のテレムは「登場人物たちが本当のことを言っているのか分からない上に、被疑者が誰かも分からない、画期的なストーリー展開だと思います」「それぞれ違う
母国とアクセント、演技スタイルを持った、素晴らしいキャストが集まって圧巻のアンサンブルを繰り広げ、ドラマにエネルギーを注入してくれています。ホルヘ監督の手腕も素晴らしいです」とコメントした。劇中で恋愛感情を育んでいくマギーとアキを演じたキャサリン・オドネリーと山下。記者からの「どうやって関係性を築いていったのか?」という質問に、オドネリーは「普段から一緒にいるようにしました。本当に“はじめまして”の関係で、お互いを知る良い機会だったので、それぞれのキャラクターや文化について話し合いました。現場ではトモのそばにベッタリでした(笑)」と明かし、山下は「本当に素晴らしい女優さんで、仕事がしやすかったし、2人の関係性は画面を通して感じていただけるはずです。世界中の皆さんと、この物語を共有できることに、とても興奮しています」とオドネリーの演技を絶賛した。

 また、山下は本作のエンディングテーマを担当することについて、「『THE HEAD』のロケをしている時点ではまだ決まっていなかった」「実際に作詞をするときはずっと、ロケで訪れたアイスランドの風景を思い出しながら取り組みました」と語った。

 なお、本作のフランス、イタリア、ポルトガルでの放送が決定したことも会見にて発表された。会見に出席した製作総指揮のテレム、ドラド監督、山下らキャストからはコメントが寄せられている。

コメント一覧
ラン・テレム(製作総指揮)
この企画は2017年に小さな物語から動き始め、2020年6月すべてが整い、まさにベストタイミングで夢が実現しました。ここにいるみんなと会い、とても興奮しました。『THE HEAD』は最初のシーンで基本定義が描かれ、10分後にはすべてのカードがテーブルに並べられます。視聴者は何が起こるかをそこで知り、「一体どうやって起こるんだろう!?」と自問自答するわけです。私たちは警察が登場しないスリラーを強く求め、警察が被疑者を連行するまでに、どうにかして少なくとも5エピソード+10分を費やそうとしました。登場人物たちが本当のことを言っているのか分からない上に、被疑者が誰かも分からない、画期的なストーリー展開だと思います。それぞれ違う母国とアクセント、演技スタイルを持った、素晴らしいキャストが集まって圧巻のアンサンブルを繰り広げ、ドラマにエネルギーを注入してくれています。ホルヘ監督の手腕も素晴らしいです。

ホルヘ・ドラド監督
『THE HEAD』に携わることに、当初は大きなプレッシャーを感じました。パストール兄弟の脚本は力強く、本の完成度も高い。読むたびに、さまざまなトラップが見つかるんです。それで、この作品に1年を費やすことを決意した上で、責任をもって作品と向き合い、作品に関わるみんなと共に物語に最大限の意味を持たせました。ラン・テレムにも話したのですが、僕は登場人物により根付いたハイ・コンセプトのスリラー、そして大ヒット作を作りたいと思いました。魔法のように魅力的な作品ができましたので、皆さんにぜひ楽しんでいただきたいです。

デヴィッド・パストール(脚本)
南極の基地を舞台に、最初のエピソードで1人の人間が殺害されたことが発覚し、その次には何が起こるのかーー。
ランとTHE MEDIAPRO STUDIOが思いついたシンプルなアイデアが、すべてのスタート地点でした。僕ら兄弟はいつもほかの人のアイデアを発展させて脚本を書くのではなく、自分たちのオリジナル・アイデアに基づいて書くのですが、今回は持ち込まれたアイデアがとても面白く、本当に楽しめる作品になる可能性を秘めていると感じました。と同時に、これは大きな挑戦だと思いました。僕たちはサイエンス・フィクション抜きで“本当の物語”を伝えたかったんです。
実際、現実に根を下ろすというのは、正しい決断でした。

ジョン・リンチ
僕が演じるアーサーは“爆弾”を抱えた、名誉ある生物学者。最初はとてもカリスマ性のある人物に見えると思いますが、若い研究者たちに対して無礼でもあります。ストーリーに関して僕が本当に大好きな要素は“すべての人物がつながっている”という点。それぞれの登場人物が過去の大きな出来事に深く突き動かされていて、さまざまな出来事を通してつながっていく……。
各人物の行為と感情の複雑さが、とても魅力的です。いろんなリサーチがされている深い脚本なので、参加できてうれしかったし、ホットでコールドな経験ができました。

アレクサンドル・ウィローム
冬を前に基地を去る夏期隊長のヨハンを演じました。しかし基地の通信が途絶え、舞い戻ると、無数の暴行の痕跡と空っぽの空間、多数の死体を目の当たりにする。そこで、彼は警察もいない中、一体何が起こったのか、そして越冬隊に所属する最愛の妻アニカはどこにいるのかを突き止めようとするんです。しかも、彼が角を曲がるたび、そこには新たな可能性と真実、うそが待ち受けている。何が真実なのか興味が尽きない上に、人間はどれほど醜くも美しくもなりうるかに気づかせてくれる壮大な物語で、僕もとても気に入っています。

キャサリン・オドネリー
私が演じたマギーは越冬隊では新人の一人。アキとは同じ新人ということで、お互いにとても友好的で、密な関係を築いているんです。個人的には、こんな大プロジェクトに参加するのが初めてだったので、最初はナーバスになったけれど、とても光栄でスゴいことだし、女優としてすごく大きい経験になりました。この作品を本当に愛しているし、クルーの皆さんも素晴らしかったです! アキを演じるトモとは、基地の中で頼り合う関係性を構築するために、普段から一緒にいるようにしました。
本当に“はじめまして”の関係で、お互いを知る良い機会だったので、それぞれのキャラクターや文化について話し合いました。
現場ではトモのそばにベッタリでした(笑)。

ローラ・バッハ
私が演じるアニカは、現実社会で多くの女性が感じているのと同じように、とても男性優位の世界である科学界において、自分にはこのドアを軽々と突き破ることはできないというフラストレーションを抱えています。この役の面白いところは、誰かの行き着く先だということ。『THE HEAD』はとてもよく描かれた作品で、よくあるスリラーや犯罪ものとはまったく違います!
誰もが個人的な利害関係や恥、隠したい秘密を持っていますが、この物語はそういったものや倫理観を問う人間ドラマなんです。

山下智久
世界の皆さんと、この物語を共有できることに、とても興奮しています。僕が演じたアキのキャラクター性については、ホルヘ監督とランとたくさん話をしました。そうやって彼のバックグラウンドをつかんだ後、自分で役の名前を考える機会を頂けたので、「アキ」という名前に決めました。「アキ」は日本語で「秋」ーー熱くも寒くもなる季節です。アキは頭が良く、強くて直感的。仕事にもいつも一生懸命だと思います。と同時に、ミステリアスな面も隠し持っていて、とても興味深い人物。皆さんもきっとワクワクすると思います。
アキと愛情を深めていくマギーを演じたキャサリンは、本当に素晴らしい女優さんで、仕事がしやすかったし、2人の関係性は画面を通して感じていただけるはずです。
今回はありがたいことに、僕の新曲「Nights Cold」が『THE HEAD』のエンディングテーマ曲として流れます。
エンディングテーマを担当することは、『THE HEAD』のロケをしている時点ではまだ決まっていなかったのですが、実際に作詞をするときはずっと、ロケで訪れたアイスランドの風景を思い出しながら取り組みました。こうして出来上がった楽曲は、抽象的なラブソングになっています。

アルバロ・モルテ
すでに皆さんが説明した通り、『THE HEAD』はとても複雑な物語で、そんな作品に参加できたことをとても誇りに思います。
素晴らしいクルーが結集し、とても才能のあるキャストたちとも一緒に仕事ができましたから! 僕が演じる調理師ラモンは基地のキッチンを担当しています。彼はちょっと二面性があって、実は粗野な男だったりもします。ドラマの中では、彼のキャラクターの隠れている部分を、ちぎったパンのように少しずつ見せているので、視聴者の皆さんにも楽しんでもらえるといいな、と思います。

サンドラ・アンドレイス
『THE HEAD』の魅力は、互いに頼り合わなければいけないはずの“孤立した南極”にも権力構造があるという点。
このドラマに登場する女性キャラクターに共感するのは、独身女性だけではないと思います。私が演じる看護師エバは家族をデンマークに残し、1年ぶりに冬の南極に戻ってくるのですが、とても複雑な人間関係を抱えているんです。
とても演じ甲斐のある役ですし、何百層にも包まれた物語も大好きです。

アメリア・ホイ
『THE HEAD』で描かれる孤立状況は結果的に、多くの人々が今COVID-19で経験している状況に結び付いてしまいました。
私が演じたヘザーも突然、まったく予期せぬ経験をたくさんします。そういう状況にアプローチするため、私だったらどうするか考えました。このドラマは私たちが何をどう選択し、1日の終わりにどう正当化するか、そしてそこに伴う複雑さが肝になっています。と同時に、この作品はチームの力の証でもあります。ラン、ホルヘ、関係者のみんな、こんなにも強いチームを選び、私を参加させてくれてありがとう!

リチャード・サメル
僕が演じたエリックは軍隊経験がある男で、長い期間にわたって冬期隊長を務めていて、隊員たちを見守っています。
実は、真夜中に全6話を一気見しました。次が見たいという衝動に逆らえなかったんです。そんな経験は初めてで、出演できたことを誇りに思いました。一度見始めたら、次々と謎や発見が広がってビックリするし、ちょっと恐ろしくもなるし、次が楽しみになります。それが視聴動機につながるのではないか、と思います。

クリス・ライリー
僕が演じたニルスは、愛と喪失感と恐れが軸にあるような人物。何かあるたびに、内面が一つずつさらされていき、自分自身を見せることになる。何も失うものがなくなるんです。そうやって、ほかの人のことを気にかけるどころか、自分のことすらどうでもよくなってしまうというというのは、南極では“逃げ”なんじゃないかな。このプロジェクトで僕がすごく好きなのは、自由に関する議論なんです。今回学んだことはとても興味深く、大切な機会となりました。

トム・ローレンス
僕が演じたマイルズは多くの隊員と同じくベテラン隊員で、外の世界よりも南極の基地がホームだと感じています。
通信担当として無線を管理し、隊員たちにとって幸せとサバイバルの鍵となる“外界とのつながり”をコントロールしています。
でもある日、無線がつながらなくなったのを機に、ねじれた波が生じ、最終的に瓦礫を招きます。今振り返ってみて驚くのは、撮影中にはこのドラマと別の層で、南極の基地で付いて回る孤立感が助長されるなんて思いもよらなかったこと。
全世界で今、これと同じような状況が起こっているんです。 (文=リアルサウンド編集部)

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