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LiLiCoのこの映画、埋もらせちゃダメ!

『ある少年の告白』はとんでもないことが描かれているからこそ多くの人に観てほしい

月2回連載

第21回

『ある少年の告白』

ニコール・キッドマンの演技がお見事、見直しました!

今回ご紹介するのは、すでに公開中の作品。ですが、GW直前から連続公開されている大作群に埋もれてしまいそうなので、敢えて今紹介させてもらいます。まずは『ある少年の告白』。『ラビング 愛という名前のふたり』の主演俳優ジョエル・エドガートンが、監督と出演をしている衝撃の人間ドラマです。

舞台はアメリカの田舎町。牧師の父ヴィクターと専業主婦の母ナンシーに育てられたひとり息子ジャレッドは、同級生の男子に惹かれていることに気づきます。ゲイだということを両親に打ち明けるものの、厳格な両親はそれを受け入れられず、彼はある施設に入れられてしまうんです。

『ある少年の告白』

そこは、同性愛を治す、という転向療法の施設。外界からシャットアウトされたそこには、ジャレッドと同じように家族から受け入れてもらえなかったLGBTの若者達が“治療”を受けているんです。その“治療”というのがまるでカルト教団のようで、総括と自己反省を繰り返す、洗脳のようなもの。しかも、この施設内で起きたことは、家族であっても口外禁止。ジャレッドは次第にこのプログラムに疑念と憤りを感じて、ある行動を起こします。

『ある少年の告白』

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