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深川麻衣の、マイペース語り

深川麻衣、母になる。最近の嬉しかった出来事について

隔週連載

第18回

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こんにちは、深川麻衣です。
最近は、肌寒くなって急に秋めいてきたなぁと思ったら、また夏のようなあたたかさに逆戻りしたり……なんだか落ちつかない気候でしたよね。寒くなったときに一度衣替えをしたんですけど、また想像以上に暑い日が戻ってきたので「何を着たらいいのー?」と混乱する日々でした(笑)。

さてさて、今回は10月1日に公開になったばかりの映画「僕と彼女とラリーと」について、お話していきたいと思います。皆さんはもう見ていただけましたか~? ポスターなどのビジュアルを見ると、車体がドーンと載っているので「ラリーのことがメインで、車の映画なのかな?」とか、特に女性の方は「車のことよく分からないし……」と思う方いるかもしれませんが、車に詳しくない方やモータースポーツは全然わからないよという方にも楽しんでもらえる映画なので、ご安心ください。もちろん車の迫力もあるのですが、ラリーを通して描かれるヒューマンドラマがこの映画の魅力の一つではないかと思っています。どんな方でも見やすいお話になっていますので、ぜひ気軽な気持ちで見ていただけたら嬉しいです。

#深川麻衣。母になる。

今回は上地美帆という、主人公である大河の幼馴染で、地元のTV局で働くシングルマザーの女性の役を演じさせていただきました。母親役は今までも何回かあったのですが、今回は撮影の約1カ月間、息子の敢太役の佐藤一和くんと一緒に過ごせたんですよ。ここまで長く関係を築けるような作品は初めてだったので、すごく思い出深いです。いっちゃんと、時間が経つごとにどんどん仲良くなれたのが嬉しくて。主に鬼滅の刃の話で盛り上がって遊んでいました。

私はまだ実際に母親になった経験はないので、母親と子供との関係性や言葉の温度感ってどんな感じなんだろうなとか、演じるにあたりいろいろと想像をふくらませていきました。あと、現場には常にいっちゃんのお母さんがいらしていたので、会話したり少したしなめていたりするときにどんな風に接してるんだろう? とこっそり横目で観察して、参考にさせていただいたんです。

厳しさと優しさの間の絶妙なバランスで叱る感じはやっぱりお母さんならではだなぁと。優しいだけじゃなくて、ちゃんとその子の性格とかを分かって理解した上で、「もうちょっと頑張ろうね」って強めに励ますこととか。そういう絶妙なニュアンスって意外と難しいけど大事だなと思って見ていました。

うちの母も、普段は優しくて穏やかな性格なんだけど、怒ったらそれなりに怖いことを思い出したりもしましたね。昔、夏休み終わる直前まで宿題を全くやらなくて、すごく怒られたなーとか(笑)。自分が母からしてもらったり、言われたことを思い返したりしながら、演じていました。

#自分の子どものころを思い出したシーン

自分が出ているシーンでお気に入りの場面は、息子の敢太を寝かしつけるシーン。詳しくはぜひ映画を見ていただければと思うんですが、敢太はまだ子どもなんだけど、たまにちょっと大人びたことを言ったりして、それがすごく可愛いくて癒されるんです。私も小さいころは両親と一緒に寝ていたので、「あぁ私もこうやって、横で寝かしつけてもらったことあったなぁ」とか子どものころの記憶をふと思い出して、何だか懐かしい気持ちになったのを覚えています。

私はいつも、冬になると実家の1階のこたつでうたた寝をしがちで(そこは今も変わってない(笑)) だいたい怒られて起こされることが多かったんですが、たまに「もうしょうがないなー」と、父や母が眠ったままの私を抱き上げて2階の部屋まで運んでくれてたんですよ。そういう時ってなんだかすごくうれしくて、本当は起きてるのに、そのまま寝たふりをしていました(笑)。そんなささやかな両親との思い出を、この役をきっかけに色々と思い出しました。皆さんは小さいころ、ご両親との思い出で特に印象に残っていることはありますか??

#ガンバレルーヤのよしこさんと♡楽しい絡み

今回、会社の上司部下として、ガンバレルーヤのよしこさんと共演できたんです。それがすごく嬉しかったなぁ。元々大好きな芸人さんで、今までTVのバラエティ番組などで拝見して一方的に元気をもらっていたので、まさか今回こういう形でご一緒できるとは思わず驚きでした。撮影の合間も少しお話をさせていただいて。「このシーンどうやったらいいかな?」と一緒に練習したりしてました。よしこさんはバラエティだけでなく、映画の中でも撮影中の空気をあたためてくれるパワフルさが素敵で、本当に元気をいただきました。映画内では、随所随所ににじみでる、よしこさんの“イイ女感”も存分に楽しんでいただきたいです!

役では、私が部下で、よしこさんさんが職場の上司という関係でしたが、実は2人とも同い年なんですよ。今回は他にも、主演の森崎ウィンさんや田中俊介さんも同い年で、こんなに同じ年の俳優さんが集まるいる現場って今までなかったので、「同学年同士がんばっていこう!」って話もできたり。そういう面でもすごく刺激をいただいた現場でした。

#知らなかった世界を知れるのが、やっぱりこの仕事のおもしろい所

実は恥ずかしながら、この映画が決まるまで「ラリー」について全く知らなかったんですよね。映画中のセリフでも出てくるんですが、レースとラリーの違いとかも全然分からなかったし、今まで触れる機会がありませんでした。でも、この役をいただいたことを機に、どういう競技なんだろう? と1から調べて勉強してみると、その奥深さやおもしろさが分かってきて、新たな興味がわいてきました。
そういうきっかけをもらえたのもこの映画に参加できてうれしかったところ。

こうやって色んな役を演じていくと、知識も増えて興味を持てるものがどんどん増えていくんですよね。今回はなかなか特殊なシチュエーションでしたけど、普段自分が日常を生きていたら、絶対に関われなかったものに触れられる。それってすごくおもしろいし、この仕事が楽しいなって思う瞬間ですね。

これからのお仕事の話で言うと、TBS系の10月期スタート「婚姻届に判を捺しただけですが」(火曜よる10時)では、また新たな役に挑戦しています。私が演じる麻宮祥子は「愛よりもスペックが大事!」「ハイスペック男子とどうやったら出会えるか?」「どうやったら結婚できるか?」淡々と計画しつつ、出会いを求めています。広告代理店で受付嬢として働いていて、したたかですが愛嬌のある女性です。今までに演じたことがない役柄ですが、思いっきり楽しんで毎回の撮影にのぞもうと思っています。偽装結婚をしているふたりの間に入って、色々とかき乱していくような神出鬼没的な役なので、見ている方にも「麻宮いつでてくるかな?」と楽しんでもらえたら嬉しいです(笑)。

★メイク

この時期になるとメイクを秋色にチェンジしたくなりますよね。特に、リップの色をこっくりとした色合いにすると、一気に雰囲気が変わるのでお休みの日もリップで気分転換をすることが多いです。今回はワンピースの色に合わせてテラコッタ系を選びました。メイクや小物で少しずつ秋っぽさを足していくのが楽しいですよね。リップが少し重めな分、アイメイクはナチュラルなカラーにしてバランスを取っています。

★ヘア

髪が暗めのカラーだと、ヘアスタイルによっては全体がちょっと重たい印象になりがちなのですが、外ハネにすると少し軽さが出ますよね。前髪はあまり下ろしすぎず、おでこが少し見えるぐらいのシースルーバングにしてスッキリした印象にしています。

【編集部より】
深川さんにこの連載で聞いてみたいことややってほしいことをぜひコメント欄に書いてください♪ この連載の感想ももちろんお待ちしております。

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プロフィール

深川麻衣(ふかがわ・まい)

1991年生まれ、静岡県出身。
2016年に乃木坂46を卒業後、2017年に舞台『スキップ』で初主演。
2018年には主演映画『パンとバスと2度目のハツコイ』でTAMA映画賞最優秀新進女優賞を受賞。
その後、NHK連続テレビ小説『まんぷく』、連続ドラマ初主演のテレビ東京『日本ボロ宿紀行』、関西テレビ/フジテレビ『まだ結婚できない男』などに出演し、映画では、『愛がなんだ』、『空母いぶき』、『水曜日が消えた』に出演。
今年1月29日には主演映画『おもいで写眞』が公開、現在NHKで放送中の大河ドラマ『青天を衝け』に第十四代将軍・徳川家茂の正室・和宮役で出演、そして#ゾクキュンで話題のMBSドラマ『RISKY』にも出演中。

深川麻衣 official web site
https://fukagawamai.com/

撮影/奥田耕平、取材・文/滝紀子、企画・構成/藤坂美樹、ヘアメイク/白水真佑子、スタイリング/原未來、
衣装協力/サンダル¥16,500/piu comoda(ローズ バッド ルミネエスト新宿店)、その他スタイリスト私物
※すべて税抜価格

問い合わせ先
ローズ バッド ルミネエスト新宿店 03-5368-2767

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