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「サイダーのように言葉が湧き上がる」市川染五郎が主人公の人見知りと情熱に共感

ナタリー

20/3/23(月) 20:25

「サイダーのように言葉が湧き上がる」完成報告会の様子。左からイシグロキョウヘイ、市川染五郎、杉咲花。

「サイダーのように言葉が湧き上がる」の完成報告会が本日3月23日に東京・新宿ピカデリーで行われ、キャストの市川染五郎(8代目)、杉咲花、監督を務めたイシグロキョウヘイが登壇した。

人とのコミュニケーションが苦手な俳句好きの少年・チェリーと前歯のコンプレックスをマスクで隠す少女・スマイルの青春模様をつづった本作。SNSを通じて親しくなった2人が、ある老人のレコード探しを手伝いながら距離を縮めていくさまが描かれる。

映画への出演も声優仕事も初めてというチェリー役の染五郎は「アフレコは不安でしたが、それも乗り越えて作品が完成しました。どんな感想がもらえるのか楽しみです」と完成を喜ぶ。スマイル役の杉咲は「すごく元気をもらえる映画。音楽も楽しくて映像もポップでカラフル。ポジティブなパワーを受け取ってもらえる作品になっていると思います」と本作の魅力を語った。

企画が始まったのは2015年9月。テレビアニメ「四月は君の嘘」「クジラの子らは砂上に歌う」で知られるイシグロは本作で劇場監督デビューを果たした。これまでは原作付きの作品を多く手がけており「今までは原作という正解、つまり立ち戻る場所があったんです。0から物語を生み出す本作では、立ち返る場所は常に自分自身でした。自分の中の言葉、作家性みたいなものがにじみ出ざるを得ないというか、ねじ込みました。それぐらいこの作品にすべてを注いでます」とイシグロは言う。

チェリーのキャスティングでは「かわいい声」というのが大きなポイントになったそう。そこで17歳であるチェリーと同世代の声優や俳優の起用に思い至ったというイシグロは「配給が松竹だったので、軽い気持ちで歌舞伎役者の若い方々はどうだろう?と思ったんです。そこで染五郎くんが出演した新作歌舞伎を観ました。そのとき『チェリーがいる!』と素直に思えました」と明かす。

歌舞伎つながりでのオファーに喜びつつ「自分の声は嫌い。でもやるしかなかった」と苦笑いする染五郎について、「実はそういう部分もチェリーのキャラクターと重なる」と話すイシグロ。染五郎は自身とチェリーの共通点を「本当にすごく似ていて。人見知りでしゃべるのが苦手だけど、俳句っていう自分の好きなものがあって、そこに情熱を秘めている。自分も歌舞伎が大好きなので、通じるものがありました」と語る。一緒にアフレコをした杉咲は「染五郎くんはアニメならではの、日常生活では出さないような声を毎回違う形で豊かに表現されていました」と称賛した。

イベントでは3月27日に15歳の誕生日を迎える染五郎へのサプライズプレゼントも。染五郎が大ファンというマイケル・ジャクソンをモチーフにした巨大なベアブリックと、チェリーがいつも使っているものと同じモデルのヘッドフォンが贈られた。

「サイダーのように言葉が湧き上がる」は5月15日より全国ロードショー。

(c)フライングドッグ/サイダーのように言葉が湧き上がる製作委員会

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