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「10万分の1秒の音響映画祭」開幕、音楽青春映画『ミュジコフィリア』がオープニング飾る

ぴあ

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TOHOシネマズ日比谷のプレミアムシアター(スクリーン1)で開催される「10万分の1秒の音響映画祭」が10月26日に開幕した。オープニング作品として音楽青春映画『ミュジコフィリア』がプレミア上映され、本作が長編映画初主演となる井之脇海、共演する松本穂香と川添野愛、谷口正晃監督が舞台挨拶に登壇。登壇が叶わなかった出演者の山崎育三郎がビデオメッセージを寄せた。

漫画家・さそうあきら氏のコミックを実写映画化した『神童』『マエストロ!』に続く音楽映画3部作の完結編。京都の芸術大学に入学した主人公・漆原朔(井之脇)が、個性あふれる仲間たちとの出会いを通して成長し、さらなる才能を開花させる姿を描く。

井之脇は「こんな大きなスクリーンだとは思っていなかった」とプレミアムシアターの設備に圧倒された様子。「役者を始めて16年経って、初主演映画になりました。やっとという気持ちもありますし、主演作を見てもらうのが、こんなにうれしいことなんだと感じている」と喜びのコメント。谷口監督は「音楽と音がテーマの作品なので、10万分の1秒の音響映画祭に選んでいただき、うれしいですし、映画を見るのに一番いい環境での上映なので、光栄に思っています」と映画祭の開幕を祝った。

天性の音楽の才能を持つという役どころについて、井之脇は「天才なんですけど、自分のことを天才だと思っていない。音楽が大好きで、愛にあふれている」と語り、「僕自身も、この映画で音楽の楽しさを知る瞬間があったので、それをちゃんと感じて演じることが大切だと思った」と回想。ピアノ演奏にも挑み「もちろん、めちゃくちゃ練習しましたが、ピアノを弾く時間がむしろリラックスタイムになり、楽しみながら乗り切ることができた」と話していた。

松本は朔に思いを寄せるピアノ科の浪花凪を演じ、劇中では歌唱やギター演奏も披露。「コミックならではの声や音を、実写で表現するのは大変だろうと不安もあった」と明かし、「好きなことを楽しむことの大切さと難しさを感じてもらえるはず。純粋に音楽を楽しんでもらえれば」とアピール。朔にとって憧れの幼なじみであるバイオリニストの谷崎小夜を演じた川添は、「私の母が子どもの頃に使っていたバイオリンを、小夜のバイオリンとして使うことになり、肌身離さず持っていた」と楽器への思い入れを語っていた。

映画の世界を肌で感じる真の音響体験を堪能できる「10万分の1秒の音響映画祭」。音響の専門家が10万分の1秒単位まで徹底的に音響調整したプレミアムシアターで厳選された作品を上映。11月4日(木)までTOHOシネマズ日比谷のプレミアムシアター(スクリーン1)で開催される。『ミュジコフィリア』は11月12日から京都で先行公開。同19日から東京・TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開される。

取材・文・写真=内田涼

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