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ももクロも「@JAM」10周年をお祝い!3日間にわたって繰り広げられた“真夏のアイドル大博覧会”

ナタリー

ももいろクローバーZ

8月27~29日に神奈川・横浜アリーナでアイドルフェス「@JAM EXPO 2020-2021」が開催された。

ライブイベント「@JAM」シリーズ最大規模のアイドルフェスとして2014年にスタートした「@JAM EXPO」。昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期となり、その代替企画として配信サーキットフェスが行われたが、今年は全ステージでの座席の設置、混雑緩和のためのプライオリティチケット制の導入、時間帯ごとの観客の入れ替えなど、政府のガイドラインを遵守した感染拡大対策を徹底することで過去最大規模の3日間の開催に至った。会場には大きさの異なる計5つステージが設けられ、全日程通しておよそ150組のアイドルが登場。多彩なステージ企画も交えつつ、今年立ち上げ10周年を迎えた「@JAM」を盛り上げた。

初日はメインステージであるストロベリーステージにザ・コインロッカーズ、アップアップガールズ(仮)、predia、Task have Fun、まねきケチャ、わーすたら多種多様なアイドルが出演。AKB48、NMB48、NGT48といった48グループも多く登場し、イントロからアイドルファンを惹きつける夏のヒット曲を惜しみなくパフォーマンスした。さらに乃木坂46 4期生の出番になると、アリーナ内には多くの観客が集結。乃木坂46は賀喜遥香をセンターに据えて夏の代表曲「ガールズルール」を披露したのち、4期生のオリジナル曲「I see...」「4番目の光」「Out Of The Blue」を畳みかけて場内のテンションを上昇させた。またこの日は総合司会の1人である森詩織(ex. PASSPO☆)が「@JAM EXPO 2019」に引き続き、PASSPO☆をリスペクトする現役アイドルたちとコラボレーション。今年はライブの盛り上がり曲である「ViVi夏」「WANTED!!」の2曲をにぎやかに歌唱した。

2日目のストロベリーステージにはバンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI、ばってん少女隊、ラストアイドル、22/7、TEAM SHACHI、フィロソフィーのダンス、AKB48 チーム8らが登場し、初日の出演者に負けず劣らず迫力のライブを展開。トリビュート企画では髙橋麻里(ex. Dorothy Little Happy)が後輩アイドルたちと一緒にDorothy Little Happyのライブアンセム「デモサヨナラ」を歌い、観客をエモーショナルな気持ちに浸らせた。指原莉乃がプロデュースする姉妹グループ、=LOVEと≠MEによるライブもこの日のハイライトの1つで、≠MEはメジャー1stシングル「君はこの夏、恋をする」やタオルを振り回すサマーチューン「クルクルかき氷」、中毒性の高い本田珠由記のセンター曲「てゆーか、みるてんって何?」をさわやかかつパワフルに歌唱する。一方、=LOVEはフワちゃんがラップパートを作詞した最新シングル曲「ウィークエンドシトロン」を皮切りにライブの人気曲を連発したのち、同シングルのカップリング曲「夏祭り恋慕う」を初披露。センターの佐々木舞香は、野口衣織と抱き合って唇を重ねるような振りで観客の視線を釘付けにした。

最終日のストロベリーステージも歴代の「@JAM」期間限定ユニットが復活したり、元ベイビーレイズJAPANの高見奈央が現役アイドルを率いてベビレのキラーチューン「夜明けBrand New Days」を熱唱したりと、アイドルファン必見のこの日限りの企画が続く。ハロプロ研修生ユニット、BEYOOOOONDS、つばきファクトリーといったハロー!プロジェクトの所属グループや今年10人体制になったでんぱ組.incなど出演者のラインナップも強力で、それぞれの持ち味を生かしたライブによってフェスが彩られた。私立恵比寿中学は5月に加入した新メンバーの桜木心菜、小久保柚乃、風見和香を交えてのパフォーマンスを初披露し、フレッシュな風を空気で会場を満たす。さらに昨年10月より悪性リンパ腫の治療のため休養し、今年7月に活動を再開した安本彩花も323日ぶりにライブ出演を果たし、ハツラツとした笑顔と歌声を届けた。

エビ中のほかにも最終日はスターダストプロモーションのアイドルセクション「STARDUST PLANET」のグループが多数出演したが、もっとも注目を浴びたのは2010年に開催された「@JAM」の前身イベント「ヲタJAM」以来の出演となったももいろクローバーZ。右末梢性顔面神経麻痺に伴う休養から復帰した佐々木彩夏と、8月に1stソロアルバム「れにちゃんWORLD」を発売した高城れにはパイナップルステージにソロとしても出演し、限られた観客の前でプレミアムなライブを披露した。また佐々木は自身が総合プロデューサーを務める浪江女子発組合としてキウイステージにも登場し、「スタプラ」の後輩とともに場内にさわやかな風を吹かせた。

そして横浜アリーナに集まった大勢のモノノフ(ももクロファンの呼称)やほかの出演者が熱い視線を送る中、ももクロは「@JAM EXPO 2020-2021」のトリを飾るべく、満を持してストロベリーステージへ。佐々木だけでなく、百田夏菜子も新型コロナウイルス感染による休養明けというタイミングで、いつも以上にこのライブに対する注目度が高まっていたが、メンバーカラーのセットアップの衣装に身を包んだ4人は貫禄のある堂々としたパフォーマンスを展開していく。「DNA狂詩曲」「MOON PRIDE」「クローバーとダイヤモンド」など、新旧の楽曲を織り交ぜたセットリストで会場を大きく盛り上げた彼女たちは、最後に代表曲の1つ「走れ!」を歌唱。ラストのサビではメンバーと観客が照明の消された場内をペンライトの光で染め上げる中、高城1人だけ交通整理に使う誘導棒を手に持ち、和やかな空気でライブを締めくくった。

※記事初出時、一部タイトル表記とキャプションに誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

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