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『なつぞら』を楽しむために知っておきたいポイント 第1週は粟野咲莉×草刈正雄に注目!

リアルサウンド

19/4/2(火) 6:00

 連続テレビ小説『なつぞら』(NHK総合)が4月1日よりスタートした。広瀬すずがヒロインを務める本作は、記念すべき100作目の朝ドラとなる。終戦後の北海道から始まり、やがてアニメーションの世界に魅せられていくヒロインが様々な体験を通して成長していく物語が描かれる。『なつぞら』を楽しむにあたり、抑えておきたいポイントを見ていこう。

参考:『なつぞら』広瀬すずが語る、朝ドラヒロインへのアプローチ 「皆さんのエネルギーになれたら」

●北海道の広大な自然

 昭和21年の初夏、物語は緑豊かな北海道の地から始まる。終戦後、戦災孤児の奥原なつ(広瀬すず)は父親の戦友に連れられ、十勝に住む彼の一家と暮らすことに。彼女が世話になる柴田家は酪農一家ということもあり、都会ではなかなか目にすることのない大自然に目を奪われるのではないか。

 なつは十勝での生活の中で、牛馬の世話をはじめ牧場の様々な仕事を手伝うことになる。自然との関わり合いの中で何を感じ、どう変化を遂げていくのか。過去の朝ドラの中には、ヒロインの幼少期の記憶が重要な意味を持ち続けることもあるだけに、ぜひ注目したい。例えば『半分、青い。』では、鈴愛(永野芽郁)が律(佐藤健)と岐阜で過ごした時間は、その後の彼女の人生の基礎となったように、物語の大切な要素になりうる。幼少期が描かれるバージョンならではの楽しみがありそうだ。

●物語を支える個性豊かなキャラクターたち

 ヒロインの幼少期は粟野咲莉が務める。2016年から放送された朝ドラ『べっぴんさん』にも坂東さくら役で出演しており、今回の『なつぞら』では戦災孤児という難しい境遇を、朝ドラの世界観の中でどう演じるのかに期待が高まる。そして、成長したなつの姿を演じるのが広瀬すずである。映画『ちはやふる』や是枝裕和作品を始め、数多くの映像作品で功績を残してきた広瀬であるが、笑いあり、涙ありの朝ドラの中でどのようなヒロインの姿を残すことになるのだろうか。

 また、その他にも『なつぞら』には豪華キャストが名を連ねる。なつの周りを支える魅力的な人物たちを、草刈正雄、松嶋菜々子、藤木直人、音尾琢真、小林隆、安田顕らが演じ、物語が進むにつれ次々と新キャラクターが『なつぞら』を盛り上げていく。

 特に草刈正雄はNHKの作品で言えば、大河ドラマ『真田丸』での真田昌幸としての活躍が記憶に新しい。今回草刈演じる柴田泰樹は、柴田家に預けられたなつに「人生を生き抜く術」を教える役どころ。家族と離れ離れになり、戦災孤児になったなつにとって、彼と過ごす時間が、成長しアニメーターを目指す際にも大きな力となる。第1週では、泰樹の優しさに触れたなつが、初めてた本音をさらけ出し涙を流すシーンがある。このシーンの撮影の際、なつを演じる粟野は、「うまく涙を流すことができなかった」と、大先輩・草刈を相手にリテイクを求めたそうだ。粟野の“本気”の演技が詰まった名シーンに注目だ。

●内村光良の物語を包み込む優しい語り

 『まんぷく』の芦田愛菜から大きく変わり、『なつぞら』ではウッチャンナンチャンの内村光良が語りを務める。これまでにNHKでは、『LIFE!~人生に捧げるコント~』シリーズの出演のほか、紅白歌合戦の司会を2年連続で務めた内村。ナレーションは作品の基調とも言うべき全体の雰囲気を作り上げ、いわばヒロインの見えざる“伴走者”として視聴者とともにドラマを見守り続ける存在だ。『まんぷく』では芦田の快活な語り口は、福子(安藤サクラ)たちが次々と新境地を切り開く姿に見事にマッチしており、『まんぷく』のワクワク感をより一層引き立てていた。内村のナレーションは、どのようにして『なつぞら』の世界を包み込んでいくのか気になるところである。(國重駿平)

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