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『スカーレット』笑いで不幸を吹き飛ばす! 戸田恵梨香のがむしゃらな生き様

リアルサウンド

19/11/6(水) 12:00

 実家の困窮を知り、困惑する喜美子(戸田恵梨香)だが、父の残した大量のツケを前に思わず大笑いしてしまう。連続テレビ小説『スカーレット』(NHK総合)第33話では喜美子のどんな時も悲観的にならず、前向きに乗り越えようとする姿が描かれた。

 信楽に呼び戻された喜美子だが、知らない間に、川原家は思ってもいないほど困窮していた。喜美子は常治(北村一輝)のツケを数えながら、そのあまりの量に思わず笑い出してしまう。するとマツ(富田靖子)がさらに1円のツケを出してきて喜美子はまた笑ってしまうのであった。半ばやけっぱちの喜美子の笑い声だが、生活の苦しさに重々しかった川原家の空気は一変する。つられてマツも笑い、状況の苦しさを吹き飛ばすように笑い声が響く。そもそも常治に言われて大阪でお金を稼いでいた喜美子だが、川原家がどうにも立ち行かなくなって常治は喜美子を信楽に連れ戻した。

【写真】戸田恵梨香インタビューカット

 しかし直子(桜庭ななみ)は「大阪に帰れ」と信楽での出来事を知らなかった喜美子に暴言を吐く。家族のために働きに出ていた喜美子は、いつのまにか川原家の苦労を知らず大阪で自由に暮らしているかのような言われようになってしまう。喜美子は徐々に、家族でありながらも家族との生活から距離が空いたように感じてしまうのだった。それは喜美子の生活拠点と信楽の物理的な距離ではなく、喜美子が自立して一人で生活していける女性になりつつあるということだろう。一家は喜美子を頼らずには暮らせなくなってしまった。

 そんな中、丸熊陶業に求人がでたことを知り、喜美子は照子(大島優子)の父に会いに丸熊陶業に出向く。そこで照子と再会し、喜美子は今度こそ丸熊陶業で働くことができ、常治がその約束を取り付け一筆書いていると聞いた。その足で大阪に一度帰った喜美子だったが、荒木荘にはすでに常治から「キミコモドラン スマン」という電報が届いており、喜美子の荷物もまとめられていた。

 喜美子は荒木荘での暮らしで、自分らしく生きることを学んだ。女性でもいきいきと仕事をし、目指したい夢のために努力する姿を目の当たりにし、自身もそうやって生きるつもりでいた。しかし喜美子がたくましく自立することで、喜美子に頼ろうとする人も増える。喜美子はたった18歳で家族を支えなくてはならない立場になってしまった。それでも喜美子は苦労を笑顔に変え、仕送りも増やすし援助もすると言い、さらに自分の人生を切り拓こうとがむしゃらに生きるのだった。

(Nana Numoto)

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