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ラストアイドルの熱い夏がはじまった! 「好きで好きでしょうがない」披露も行われたサマステ初日

リアルサウンド

18/7/16(月) 12:00

 六本木ヒルズアリーナで開催されている日替わりフリーライブ『コカ・コーラ SUMMER STATION 音楽LIVE』のトップバッターとして、7月14日のステージにラストアイドルファミリーが登場。常に臨戦態勢の22人がスカッと爽やかなライブを見せてくれた。

(関連:“予測不能”なラストアイドルは勢いを増して進んでいく 卒業発表も飛び出した2nd SGコンサート

 2ndシーズンを勝ち抜いたシュークリームロケッツの「君のAchoo!」からスタートし、3人のクシャミが1200人のファンに伝染。以前より小澤愛実が自信を持ってパフォーマンスしているように感じた。Good Tearsは「スリル」でターンの美しさ、髪の流れ方、ステージの使い方……計算し尽されたダンスを見せる。Love Cocchiは「青春シンフォニー」を甘酸っぱく歌う。中村守里の俯きがちな少女が間奏のダンスを経て、スッと前を向くリアリティある表現に心を打たれた。

 Someday Somewhere「この恋はトランジット」はファンのコールが入って100%の魅力が発揮される曲だ。プロデューサーの指原莉乃がツイートした「アイドルはライブ映え楽曲が一番」という想いが反映されている。曲の世界を忠実に表現しているのが清原梨央。愛媛県出身の清原は影ナレで「西日本豪雨で被災された皆様へ心からお見舞い申し上げます。音楽の力で何かできたらという想いでライブをさせて頂きます」と語ったように、特別な想いでこのライブに臨んでいた。

 LaLuceの「風よ吹け!」では、6月で卒業した吉崎綾のテルミンパートを盟友である安田愛里が担当。運命的な出会いを果たした2人の絆は今なお強く結ばれている。そして、安田曰く「代表曲」の「バンドワゴン」へ。7人から5人になったLaLuceだからこそ、夢への渇望がより切実に聴こえてきた。阿部菜々実の歌声は覚悟の証だ。

 自己紹介MCを挟んで、現在『ラストアイドルinAbemaTV』(AbemaTV)でプロデューサー対決が行われている5曲を披露。まずはSNSを賑わせたGood Tears「へえ、そーお?」。楽曲はもちろんのこと、自由なのにシンクロしているダンスも中毒性が高い。衣装を脱いでヘソ出しになると、客席から歓声が上がる。グッドシェイプでいることもアイドルの条件のひとつだ。

 LaLuce「Everything will be all right」は5人のユニゾンに高揚感。Love Cocchi「Love Docchi▽」では、コミカルな振りに石川夏海が上手く機能していた。Someday Somewhereの「いつの日かどこかで」は傷ついた経験がある人ではないと歌えない楽曲。間島和奏がメンバーに送ったアイコンタクトは優しい信頼にあふれていた。

 シュークリームロケッツ「夜中、動画ばかり見てる」で先ほどの小澤への見立てが確信に変わった。「君のAchoo!」リリース時は、性格的な部分もあって長月翠と松本ももなから一歩引いている印象もあったが、「夜中、動画ばかり見てる」では曲調と声がフィットしていることで堂々と歌唱しているのだ。小澤の覚醒でシュークリームロケッツは奇跡の正三角形を描くユニットになった。

 本編最後はラストアイドルファミリーが全員集合し、2ndワンマンライブ以来の「明日の空を見上げるために」で締めた。

 メンバーがステージを去ると、左右にあるビジョンから流れたのは「好きで好きでしょうがない」のMV。女の子の刹那な煌めきを切り取ってきた山戸結希監督による作品だ。

 アンコールに応えて登場したラストアイドルファミリーは、22人による新曲「好きで好きでしょうがない」(8月1日リリース)をライブ初披露。22人がスカートを掴みながらステップを踏み、〈好きだ〉を80回も連呼するパフォーマンスは圧巻だ。とくに心惹かれたのはセンターに立つ間島の眼力。暫定ながらラストアイドル初代センターとしての矜持、阿部に敗れた屈辱、それでも立ち上がった不屈の闘志……間島はそのすべてをむき出しにしてパフォーマンスした。最後は〈ごめん〉を連呼するのだが、ここでの間島は狂気さえ感じるほど激しい情念を放出する。

 最後は「ラスアイ、よろしく」でライブは幕を閉じた。22人の想いが複雑に交錯し合ったライブには初期衝動を感じ、追いかけるに値する生きざまを見せてくれるメンバーたちであることが分かった。今後、各種イベント出演のほか、『ラスアイの夏やすみ 2018』として計9日間、早朝9時15分から同会場にてフリーライブを開催することも決定。ラストアイドルの熱い夏がはじまった。(大貫真之介)

※曲名の▽はハートが正式表記

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