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欅坂46 平手友梨奈と渡邉理佐、“てちりさ”コンビの強固な信頼関係 『non-no』特集を機に考える

リアルサウンド

19/10/23(水) 7:00

 10月19日発売の『non-no』12月号に欅坂46の平手友梨奈、渡邉理佐の2人の特集が掲載され話題となっている。

(関連:【写真】欅坂46 渡邉理佐

 テレビドラマ『徳山大五郎を誰が殺したか?』の撮影での多くのやり取りや、2ndシングル『世界には愛しかない』で前列に選ばれたことによってデビュー当初から交流を深め、かねてより“てちりさ”の愛称でファンの間で親しまれたこの2人。多くのメイキング映像等で隣合わせにいる風景が散見されるなど、2人の仲の良さは周知の事実であった。だが、これまで両者からお互いのことを口にしている場面はあまり見られなかったため、今回の特集はファンにとってまさに”晴天の霹靂”。願ってもない待望の企画と言えるだろう。

 しかし同誌によれば、2人の距離が近づいたのはここ最近の話だという。つい最近の過去号でもユニバーサル・スタジオ・ジャパンへ2人で行ったことが明かされていたり、同号でもディズニーランドへ遊びに行ったことが記されている。ともに絶叫系のアトラクションが好きなこともあって通じ合ったようだ。欅坂46専用のメッセージアプリでも2人の動画がアップされたりとここ最近の2人に関する話題は豊富で、彼女たちのファンからは嬉しい悲鳴が上がっている。

 2人の急接近の背景のひとつには、相次ぐメンバーの卒業がある。渡邉と”ザ・クール”の呼び名で初期から親しまれていた志田愛佳は昨年卒業、“てちねる”や“りさねる”として両者に関係を持っていた長濱ねるも今年卒業、平手の親友であった米谷奈々未も今年の2月に卒業……というように、2人と特に親交の深かったメンバーらが続々とグループを去っている現状がある。恐らく、それによってグループ内の関係性にも変化が訪れているのだろう。メンバーが入れ替わることで、今まで「なんとなく気になっていた」くらいの関係が急に発展したり、結び付きがさらに強まったりというのは集団生活の中でよくある話だ。仲の良かったメンバーの卒業と、それに輪を掛けるようにして二期生が加入したことによりグループの状況が大きく変化している。そんな中で変わらない安心感が“てちりさ”にはあるのだ。

 そして、“てちりさ”の魅力はその姉妹のような関係性にある。一期生の中で最年少の平手はグループの”頼れる妹”的存在。同誌でも「赤ちゃん」と表現されているように、年上メンバーに様々な面で支えられている。一方の渡邉はグループの”優しいお姉さん”。冠番組『欅って、書けない?』(テレビ東京)の楽屋裏隠し撮り回では、食べ物をこぼした他のメンバーに対して「こぼしてんじゃねーよ」と言いつつもちゃんとティッシュを取ってあげる優しさを見せていたこともあった。絶対的センターとして前線で戦う妹と、それを後ろから支える姉のような2人。こうした関係性が彼女たちの魅力に繋がっている。

 ただし、グループにおける存在感は確かに姉妹のような2人だが、この2人の間に流れる空気は姉妹以上の特別なものがあるように感じられる。例えば、リハーサル映像等で入念に打ち合わせをしている光景や、収録中に互いにふと目を合わせている様子などには姉妹という言葉では片付けられない強固な信頼関係を感じ取れる。パフォーマンス中に前列にいることが多く常にコミュニケーションを取る必要があるこの2人が活動を通して惹かれ合うのは必然なのかもしれない。しかし、あまり喋らなかったり、人見知りといった2人の似通った性格が、欅坂46自体のイメージにも通底していることから、自分たちがグループの作品性の根幹を担っていることをどこか互いに意識しながら交流しているような、単純な仲の良さを超えたある種のプロ意識の領域にも関係性が及んでいるように思える。仕事もプライベートも両方で信頼し合っている関係、そんなムードを2人からは感じ取れるのだ。

 二期生も入り、初の東京ドーム公演を終え、グループの変化が注目されている。そんななかで移り変わる彼女たちの関係性も見逃せない。今こそ”グループ内相関図”の再企画が待たれるところだ。(荻原梓)

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