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市川染五郎×杉咲花が声優に 劇場オリジナルアニメ『サイダーのように言葉が湧き上がる』公開決定

リアルサウンド

19/12/23(月) 8:00

 市川染五郎と杉咲花が声優を務める劇場オリジナルアニメーション『サイダーのように言葉が湧き上がる』が2020年5月15日に公開されることが決定した。

 本作は、人とのコミュニケーションが苦手な俳句少年とコンブレックスを隠すマスク少女、何の変哲もない郊外のショッビングモールを舞台に出逢った2人が、言葉と音楽で距離を縮めていく、ボーイ・ミーツ・ガールストーリー。

【写真】ティザービジュアル

 主人公であるチェリー役を、初映画、初主演、声優初挑戦となる染五郎が演じ、ヒロインのスマイル役を杉咲が務める。また、『四月は君の嘘』『クジラの子らは砂上に歌う』などのアニメーション監督・イシグロキョウヘイがメガホンを取る。音楽制作を務めるのは、『マクロス』シリーズをなどで知られる音楽レーベル、フライングドッグ。同社の10周年記念作品ともなる本作は、『聲の形』などの劇伴制作で知られる牛尾憲輔が担当する。

 あわせて初公開されたティザービジュアルは、俳句少年チェリーとマスク少女スマイルの2ショット。タイトルの通りサイダーの中をイメージした爽やかなビジュアルに仕上がっている。

■コメント
・市川染五郎
僕が勤めさせていただくチェリーは人と話すことが苦手で、声が小さいことを指摘されるシーンは僕自身と重なって見えました。本格的な声優のお仕事は初めてですが、チェリーとの共通点を大切にしながら、自分の声でチェリーに命を吹き込むことができるよう、一体になれるよう、精一杯勤めたいと思います。

・杉咲花
チェリーとスマイル、2人の姿に何度も胸をきゅっとさせられました。私が声を担当させていただくスマイルは前⻭が出ていることを気にしていて、なんだか共感できる部分がありました(笑)けれどそんなコンプレックスを抱えながらも、どんな時も明るくしゃんと立っているスマイルに勇気をもらいました。チェリーのなかでどんどん言葉が湧き上がるように、スマイルが心の底からにこりと笑うように、自分の中でしゅわしゅわと湧き上がる感情を大切に、頑張ります。

・イシグロキョウヘイ監督
テクノロジーの進歩によってコミュニケーションが簡易になったこの時代、果たして“リアルな言葉”は必要なのだろうか? 僕のなかにあるこの問いに、作品を通して答えを出しました。オリジナル映画に必要なのは作り手の強い意思。突きつけられるプレッシャーに打ち克つため、自ら声をかけた最高のスタッフでこの重責にのぞみました。ストーリー、デザイン、色、映像、音楽、あらゆる要素に進むべき道を示してスタッフと共に邁進し、大画面で映える作品を作り上げたのです。

そして、主人公ふたりの声。チェリー役の市川染五郎さん、スマイル役の杉咲花さん。

チェリーの声は、シナリオを書き進めてもキャラデザインを描き起こしても色を塗っても、なかなか聞こえてきませんでした。声優や俳優だけでなくもっと広くアンテナを張った時、僕の耳は若き歌舞伎役者、当代の市川染五郎に行き着きます。歌舞伎座に足をはこび、彼のお芝居をこの目で見て、耳で聞いた瞬間、僕のなかでチェリーが完成してくれました。遠く離れた席で観劇していた僕にも“表情”が届くその芝居の技術は、まさしく声優として必要な要素を兼ね備えていたのです。

マスク越しでも澄んでいるスマイルの声は、シナリオ執筆時から僕の中でハッキリと聞こえていました。少しキーが高く特徴的、しかも聞きやすいその声の持ち主は、杉咲花さん。感情をのせた声をメロディーのように彩るセンスは圧巻で、表情が見えない場面でも、その声の芝居と佇まいですべてを観客に伝えられる。映画『湯を沸かすほどの熱い愛』で輝いた才能は僕のなかに強く印象付けられていたのです。いつか僕の作品に出演してもらいたい、そんな願望をずっと秘めていました。

僕はふたりをこの作品に導くため、僕なりの“リアルな言葉”を、“どうか届いてほしい”という強い意思を便箋に込めて、ふたりに読んでもらいました。こうしてキャスト発表をふたりと共に迎えられたことは、僕にとって、作品にとって、大きなブレゼントです。ふたりに届いた僕の意思こそがこの作品そのものである、そう感じています。この映画はボジティブなメッセージにあふれています。映画を見終わったあとでほんの少し自分に自信が持てる、そんな僕たちのメッセージを、どうか受け取ってください。

(リアルサウンド編集部)

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