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猪塚健太が『ポルノグラファー』映画化で大切にした変化 「“一生”を共に歩む覚悟と責任」

リアルサウンド

21/2/17(水) 17:00

 丸木戸マキによるBLコミック原作の『劇場版ポルノグラファー~プレイバック~』が、2月26日より全国の映画館にて3週間限定で上映される。

 全3部作となる『ポルノグラファー』シリーズは、官能小説家の木島理生と純情な大学生・久住春彦による純愛ラブストーリー。竹財輝之助と猪塚健太をW主演に迎えた実写ドラマは2018年にFODで配信され、史上最速で100万回再生を突破。異例のヒットを受け、理生と吉田宗洋演じる編集者・城戸士郎の過去を描いた2作目『インディゴの気分』も実写ドラマ化された。

 そんな大人気シリーズ待望の3部作目であり、最終章となる本作では、ドラマシリーズから引き続き『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』などの三木康一郎監督がメガホンを取り、奇妙な出会いから恋人同士となった木島と社会人として成長した久住が未来について葛藤する姿を美しくも切なく映し出す。

 今回は猪塚に、自身が演じる久住の心境の変化やコロナ禍に行われた撮影秘話、役者としての2020年とこれからについて語ってもらった。(苫とり子)【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】

「竹財さんにはつい甘えちゃいます(笑)」

――今回、『ポルノグラファー』の映画化が決まった時の率直な気持ちを教えてください。

猪塚健太(以下、猪塚):一つの役を長く演じることができて、それが続編で完結って、役者としてこんな光栄なことはないです。ドラマの時からずっと応援してくださっていた方々の声が届いたという意味でも心の底から嬉しかったですね。

――前作から約2年という月日が経っていることもあり、同じ役を演じる上で不安や戸惑いなどはありませんでしたか?

猪塚:やっぱり期間が空いている分、作品の雰囲気や空気感を忘れている部分もあって。一人で台本を読んでいる時は前作を思い出しながら役を作っていたんですが、現場でテストが始まった瞬間にスッと役に入ることができたんですよね。竹財さんをはじめ共演者のみなさんの力をお借りして、「こんな感じ、こんな感じ」って記憶を取り戻しながら楽しく撮影できました。

――ドラマは木島と2人だけの会話が多かったと思いますが、今回はたくさんの方が出演しているので、撮影も賑やかだったのではないでしょうか。

猪塚:賑やかでしたし、一気に世界が広がりました。本作で松本若菜さんが演じる春子と、奥野壮さん演じる静雄の明実親子がすごく重要なキャラクターで、良い感じに春彦と理生さんをかき回してくれます(笑)。物語の展開としてはドラマと似ているところもありますが、他の人物が入ることで2人の姿を俯瞰して見ることができるんですよね。撮影中はもちろん、完成した作品を観ている時も楽しかったです。

――久しぶりの共演となる竹財さんとも、すんなり波長を合わせることはできましたか?

猪塚:違和感はまったくなかったです。確かにドラマを撮影し始めた当初は、もちろん先輩ですし気を遣っていた部分もありましたが、今回は最初からすごく良い雰囲気のなか撮影できました。

――2人がSNSにあげている2ショットや、竹財さん目線で撮影した猪塚さんのプライベートな動画などから、仲の良さが伝わってきます。

猪塚:竹財さんは兄貴的な存在なんです。面倒見が良くて、すごく可愛がってくれるからつい甘えちゃいます(笑)。

――撮影の合間にはどんなことをお話しされているんですか?

猪塚:なんだろう……たわいもないことですかね。竹財さんはずっとやっていなかったSNSを『ポルノグラファー』のドラマ放送後に始めたんですが、趣味が多い方でよく自分が作った料理の写真を投稿してたりするんですね。僕は趣味がない人間なので、そういうのを見て「こないだの美味しそうなあれ、本当に自分で作ったんですか?」とか興味深々に聞いたりします(笑)。逆に、お芝居の話とかは撮影前にしないんですよ。

――そうなんですね! いつも息の合ったやりとりを披露しているので、2人で事前に細かく動きなどを相談されているのかと思っていました。

猪塚:基本的にリハで段取りだけを確かめ合ってから本番、という感じで。ただ絡みのシーンでは押し倒したり、服を脱がせたりと動きが細かいので、そこは話し合って2人で決めています。特に映画の撮影は自粛明けからスタートしたので、濃厚なキスシーンなんかは何度も試すことができなかったんです。だから念入りに打ち合わせをした状態で、一度の撮影に集中しました。

――自粛明けということは、撮影する上でかなり制約があったのではないでしょうか。

猪塚:春彦と理生さんは身体も心も近くなきゃいけないのに、フェイスガードを着けていると物理的に距離が空いちゃうので……。そういう意味で苦労した部分は多かったですね。スタッフさんも気遣う部分が多くて大変だったと思います。

――絡みのシーンだけではなく、今回は木島と久住がぶつかるシーンもすごく多いですよね。久住は怒ったり、喜んだり感情が豊かな分、演じる猪塚さん自身も気持ち的に辛そうだなと思いました。

猪塚:正直しんどかったですね。実はスケジュールの関係で、春彦が理生さんに対して気持ちを爆発させるシーンの撮影がまとまっていたんです。だから一日に何度も理生さんと喧嘩していて、かなりボロボロになりました(笑)。今回の撮影はカンヅメ状態だったので、集中できて助かりました。豊橋で撮影したんですが、僕は愛知県出身だから実家も近いし、落ち着く空気感で。時期的に撮影終わってみんなでご飯というわけにもいかず、ただホテルと現場の往復でしたけど、ストレスはなかったです。

――今回は『續・ポルノグラファー プレイバック』を原作としていますが、世界観を引き継ぐ上で、気をつけた点はありますか?

猪塚:『ポルノグラファー』の台本に初めて目を通した時に、セリフもかなり原作に忠実で全6話という話数も単行本の章とリンクしていたので、間違いなく原作を大切にすればうまくいくなと。その上でドラマはドラマの雰囲気があるので、セリフは同じでもテンションやリアクションを原作に寄せすぎないようにしました。ただ今回の映画は原作の落とし所がドラマとは異なり、原作通りに演じると三木監督の脚本には合わないと思ったんです。特に喧嘩のシーンは台本をかなり重視して、映画として楽しめる作品にするために原作よりもシリアスなムードで演じました。

――三木監督からはどんなアドバイスがありましたか?

猪塚:前作がドラマだったのでテンポよく演じてしまっていたんですが、三木監督が撮影中に「そんなに早くやらなくていいよ。映画みたいなテンションで、自然と言葉が出てくるまで間を使っていいから」と言ってくださったんです。その雰囲気のまま映画の撮影に臨んだので、三木監督の言葉を思い出しながら丁寧に演じることができました。

2020年に改めて感じた役者への思い

――ドラマの舞台、そして役者としての期間も約2年が経過し、再び久住を演じてみて「成長したな」と実感する場面はありましたか?

猪塚:僕が役者として成長したというより、前作は大学生だった春彦が社会人になっているという大きな変化があったので、彼の意識的な成長は伝わるように演じました。特に学生の時に抱く“好き”という感情と、社会人になってから誰かを“愛する”気持ちには違いがあると思うんですよね。男女の恋愛でも一緒だと思うんですが、ただ好きだから“今”一緒にいたいと思うんじゃなくて、この人と“一生”を共に歩んでいくんだという覚悟と責任が芽生えていなきゃいけないなと。

――久住は頼もしくなりましたよね。一方で、木島は自分一人で久住との“未来”について悩み苦しんでしまいます。そんな木島に対して、悶々とした感情は生まれなかったですか?

猪塚:理生さんはいつも以上に拗らせていますよね(笑)。でも、僕個人としては理生さんが抱いている作家としての不安は役者にも通ずるところがあって、よくわかるんですよ。いつ仕事を失うかもしれないという不安定な中で、この人に好きと伝えていいんだろうか。自分は良くても相手を不安にさせるんじゃないだろうか。少なからず僕も、そんな風に悩んだことはありますから。だから理生さんにはどんな言動が響くのかを理解した上で、春彦として思いをぶつけるところはぶつけるという両方の目線を持ったまま演じました。

――猪塚さん自身は理生タイプなんですね(笑)。では、あまり久住に共通する部分はありませんか?

猪塚:基本的に真面目な性格は似ているかなと。だけど、純粋にずっと一人の相手を愛し続ける一途さでは敵わないですね(笑)。純粋にすごいなと思います。僕は春彦を演じる上でその説得力を持たせなきゃいけなかったので、撮影が始めるまで台本を読みながら理生さんのことを考えて、愛情を溜めていました。

――台本を読みながら、気持ちを高める方法は?

猪塚:やっぱり台本といえども、どれだけ登場人物のことを想像できるか、自分の人生として考えられるかということに尽きますよね。僕の場合は、寝る前に演じるキャラクターやその人が大切に思っている人について考えています。寝る準備も終えて、しばらく想いを巡らせていると自然に眠くなるので、役のまま一日を終えるっていう感じです(笑)。それが効果的なのかはわからないですけど、今回は春彦が理生と再会するまで2年半という期間があり、その分積み重なった気持ちがなければ喧嘩する時にも想いをぶつけられないので。

――映画を観て、改めて木島は拗らせているけど“人たらし”だなと思いました。久住を演じている猪塚さんから見て、誰もが惹かれてやまない木島の魅力はどこにあると思いますか?

猪塚:原作の理生さんも素敵ですけど、やっぱり竹財さんが演じたことでより魅力的な人物になったと思います。映像から理生さんの人としての色気と、男としての色気が伝わってくるのは竹財さんの力が大きいですよね。でも普段の竹財さんは思ったことをはっきりと伝える男らしい方で、理生と真逆の性格なんですよ。そのギャップがいいのかもしれないですね。役に入り込むと途端に色気を出してくるので、無理に気持ちを作らなくても見ているだけで人として惹かれていくし、自然と恋愛感情に移り変わっていく。竹財さんはそんな不思議な魅力がある方です。

――昨年から新型コロナウイルスの影響でエンタメ界も大打撃を受けていますが、役者としてどのようなことを感じましたか?

猪塚:改めて、当たり前じゃなかったんだなと思いました。当然のように出演作が世に送り出されて、当然のようにそれを観てくれる方々がいて……。どこかで当然のものだと思っていたものが、ある日突然失われてしまう。特に緊急事態にエンタメは本当に必要なのか?という風潮が生まれた時に、このままじゃダメなんだな、もっと強く役者を続けたい、色んな作品に出演したいって思わなきゃいけないんだと感じましたね。実際に2020年は娯楽が奪われて、世間にもどんよりとした空気が流れていたじゃないですか。そんな中で個人的にもエンタメの必要性を再認識して、より演じたいという気持ちが強くなりました。

――コロナ禍に仕事への意欲を高めた猪塚さんが、今後挑戦したいことを教えてください。

猪塚:とにかく去年できなかった分、今年は映像を含めて1つでも多くの作品に関わっていきたいですし、途切れることなくファンの皆さんに出演作を届けたいです。その一歩として、自粛明けの撮影に思いをぶつけました。この勢いでどんどん突き進んでいきたいと思いますので、まずは『劇場版ポルノグラファー~プレイバック~』を観ていただき、僕について来てください!

■公開情報
『劇場版ポルノグラファー~プレイバック~』
2月26日(金)公開
出演:竹財輝之助、猪塚健太、松本若菜、奥野壮、小林涼子、前野朋哉、吉田宗洋、大石吾朗
原作:丸木戸マキ(『續・ポルノグラファー プレイバック』祥伝社 on BLUE comics)
監督:三木康一郎
主題歌:鬼束ちひろ「スロウダンス」(ビクタ-エンタテインメント)
製作:松竹開発企画部
制作:株式会社フジテレビジョン
配給:松竹ODS事業室
(c)2021松竹株式会社 (c)丸木戸マキ/祥伝社
公式サイト:https://pornographer-movie.jp/

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