Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

ぴあ

いま、最高の一本に出会える

『あなたの番です』山田真歩は敵か、味方か 横浜流星が田中圭の“暴走”を止める役割に?

リアルサウンド

19/7/1(月) 11:30

 いよいよ幕を開けた第2章の「反撃編」。菜奈(原田知世)の書斎のパソコンに残されていた、菜奈の死の直前の姿を収めた動画により一気に復讐心をたぎらせていく翔太(田中圭)の姿から、これまでとはまったく違う雰囲気で物語が進むことを予感させた6月30日放送の日本テレビ系列日曜ドラマ『あなたの番です』第11話。 “交換殺人ゲーム”の真相よりもまず、“菜奈の死”の真相が物語の核と成り代わり、そこから徐々にすべての謎が明らかになっていく様相がただよう。

参考:場面写真はこちらから

 警察のサイバー班の協力を仰いで動画を解析してもらうものの、投稿者が特定できずに苛立ちを覚える翔太。そんな折、定例の住民会で新たに会長に立候補した西村(和田聰宏)から「もう事件のことを口にしないのはどうか」という提案がなされ、翔太は感情をあらわにする。そこへ304号室に新たに引っ越してきた大学院生の二階堂(横浜流星)が現れる。二階堂が研究しているという人工知能が、海外では事件の犯人を割り出すプロファイリングに用いられていることを知った翔太は、菜奈の死と交換殺人ゲームを解明するために二階堂に協力をお願いするのだ。

 第1章と明確に変わった点として最も重要なことは、翔太の立ち位置に他ならない。愛する菜奈を殺され復讐に燃える翔太は、その悲しみを向ける場所もなく、度々その感情を暴走させてしまう。無論、彼が第1章で失ったのは菜奈だけではない。「兄貴」と呼ぶほど信頼関係を築いた菜奈の元夫・細川(野間口徹)が死に、比較的親しくなっていた久住(袴田吉彦)は細川を殺していまだ昏睡状態。そこへ二階堂が現れたことで、彼が新たな理解者となるだけでなく、翔太の“暴走”を止める役割を担うことになるのか注目したいところでもある。また、それに加え第2章に入り本ドラマのキャッチコピーが「毎週、死にます」から「殺られる前に暴いてやる」に変更されたこともあってか、今回のエピソードの中では誰も死んでいないことも見逃せない。今後は“交換殺人”の連鎖が進むことなく、その代わりに謎めいた住民たちひとりひとりの本性が徐々に明るみになっていくのかもしれない。

 もちろん、今回のエピソードの中でも相変わらず重要なヒントになりそうな伏線がいくつも登場していた。菜奈は塩化カリウム製剤を注射器で体内に入れられて殺されたということ、藤井(片桐仁)がブータン料理店のガスのホースを切断したことが確定したこと、沙和(西野七瀬)と総一(荒木飛羽)が榎本サンダーソン正子(池津祥子)と話しているのを側から見ている人物がいたこと。また、管理人室のスペアキーが映し出されるシーンで、201(浮田/田中要次たち)、301(尾野幹葉/奈緒)、304(二階堂)、401(木下/山田真歩)、404(江藤/小池亮介)、501(佐野/安藤政信)の部屋が賃貸だと明らかになったこと。

 そんな中、木下の部屋に踏み込んだ翔太と二階堂、沙和、そして管理人の蓬田(前原滉)。そこで見つけたのは一連の事件に関する資料や不穏な書籍の数々と、木下がこれまで集めてきたマンション住民のゴミのコレクション。そして誤って沙和がスイッチを入れてしまったスピーカーから流れるのは、赤池美里(峯村リエ)が殺された時に流れていたチェッカーズの「ジュリアに傷心」。さらに木下が発する「このタイミングで私までたどり着いちゃいますか……」という言葉。これまでの本作の流れを汲めば、木下は黒幕ではなく限りなく翔太寄りのキャラクター、事件の真相を追う1人だと考えることができるのだが、果たしてどうか。 (文=久保田和馬)

アプリで読む