
いのうえひでのり 表現の源泉
演劇の原点
全10回
第1回
19/12/16(月)
もともと僕は演劇じゃなくて、映画がやりたい人間だったんですよね。でもうちの高校は映研がなくて、なんとなく演劇部なら近いことをやっているんじゃないかと。それがなんだかよくわからん、不思議な部活だったんですよ(笑)。でもやっているうちにだんだん面白くなってきて。学園祭でオリジナル作品を上演したんですけど、それがまたものすごくウケたんです。高校演劇の大会とかでも、うちの学校の傾向として、賞を獲るうんぬんよりもウケればいい、みたいなところがありましたから。それが変な勘違いをさせた、道を踏み外した一番の理由でしょうね(笑)。まぁそのころから批評家に言われることは、今とほとんど変わりません。「粗削りだが……」みたいなね(笑)。